【感想・ネタバレ】ずる 嘘とごまかしの行動経済学のレビュー

ユーザーレビュー

ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年12月22日

人は、どのような時にずるをするのか、ずるに焦点を当てた本。耳がいたい。
「そこの解答だけ見るつもりで見えてしまった隣の問題を、自分で解けたことにして、なんとなく出来ている気になる」よくあることだ。この導入部分からすでに引き込まれた。

本書では様々な実験について記述されているのだが、その中でも「偽物...続きを読むを身につけるとずるをしやすくなる」という実験が興味深い。
クロエのサングラスを 本物・偽物(偽物と伝えていても本物を使用)・なにも伝えない という3つのグループに分けて、サングラスをかけたままテストを行う。
すると、偽物だと伝えていた人がずるを多くしたという結果になった。偽物で他人は騙せても自分は騙す事が出来ないのだ。
また、偽物のサングラスを掛けた人は、他の人に対しての疑心も強くなるという実験もある。
他人を疑い深くなるということ。「自分がそうなんだから、他人もそうに違いない」という心理なのだろうか。
他人は自分を映す鏡という言葉がとても良く当てはまる。
反対に、サングラスが本物だと伝えられたグループは、なにも伝えていないグループよりも、ずるをしないという結果になった。
奮発して買ったバッグや靴を身につけていつときはシャンとした気持ちになるもの。
女性は、下着にお金を掛けなさいと言いますが、気持ちの問題というものは行動に現れるから、そういう風に言われるのかもしれないと思った。

日常生活に使えそうだと思ったのが、コイントス決定法。ただのコイントスで決めるわけでない。
まずは、どちらか迷ったときにコイントスを普通に行う。ここまでは、普通のコイントスと同じだ。
大切なことはその結果に対して自分がどう思うか。
少しでも「もう一回やり直したい」と思ったのなら、もう一方を選ぶ。コイントスの意味がない!と思ってしまうが、真理を突いている方法だ。コイントスをどちらか決定する手段としてではなく、自分でも分からない自分のの気持ちを知るための道具として使う。
選択に迷ったときは、試してみようと思う。

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Posted by ブクログ 2014年07月21日

人々の行動の不合理性を行動経済学の視点から考察してベストセラーとなった『予想どおりに不合理』『不合理だからすべてがうまくいく』に続く著者の第3弾。本書ではさらに突っ込んで不正行為について述べている。不正と言っても紙面を賑わすような汚職や粉飾決算などの話ばかりではなく、身の回りのちょっとした「ずる」に...続きを読むついて、人はどんな時に不正を働くのかを検証したものだ。人々を不正行為に駆り立てるものは何なのだろう。
簡単な問題を解き自己申告した正解の数によって報酬が支払われるという実験を行い、様々に条件を変えて正解数のごまかし(報酬金額の不正な上積み)がどれくらいの割合で起こるかを調べると実に興味深い結果になる。ごまかしが露見する恐れが有る場合と無い場合、他人のごまかしを目撃した場合、その人が自分の仲間内だった場合とライバル集団に属する人だった場合、見知らぬ同士がペアになってお互いを監視した場合、親しくなった同士がペアになった場合、ごまかしをすると自分ではなくペアの相手が得をするという場合、偽物のブランド品を身につけた場合等、様々な実験を行うと、設定した条件によってごまかしの数も変わってくるのだ。
実験により、不正を作る要因は、自分の不正を正当化する能力(自分に対して言い訳上手)、利益相反(経済的な利益関係により公正な判断が損なわれる)、きっかけになる小さな1回の不正、自分が大切に思う他人の得になる、他人の不正を目撃する、疲れて自制力が消耗した脳、文化的背景などであり、不正を減らすものは道徳心を呼び起こすもの、宣誓や署名、監視などであった。そして予想外の事に不正によって手に入る金額や露見する確率などはあまり影響しないことがわかった。
「ずる」を引き起こすものは何なのかを理解すれば行動を自制することもできるし、不正に対する対策を取ることもできるだろう。それが社会科学の真の目的だと著者は述べている。「自分はずるなんてしない」と思っている人、小さな「ずる」を無意識に正当化してしまっていないだろうか。人々の行動には様々な要因が影響を及ぼすことがよく分かり大変興味深い一冊だ。

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Posted by ブクログ 2020年08月27日

「予想通りに不合理」の著者であるアリエリー先生の本があまりにも面白かったので,別の本も読んでみたいと思い本書を手にとってみました。

結論から言えば,前回読んだ本に負けず劣らず,今回もかなり面白かったです。読み終わった後の感覚も,爽快感で満ち溢れているように思います。ただ爽快感とは裏腹に,本書でテー...続きを読むマとしていることは「人間がいかにずるを日常の中で行うのか」が焦点となっていたといるところが面白いですね。

経済学的観点である「シンプルな合理的犯罪モデル smorc 」から見れば,私たちは隙あらば何らかの不正を行うと理論付けされています。しかし,世の中を見渡しても,そんなにディストピア的な様相を呈しているわけではありません。つまり,こうした経済学上のモデルにどこか違和感があるというのも納得です。

アリエリー先生は,このなんかちょっと違うという部分に焦点を当て,本書の中で人間がいかに「ずる」を行うのかを事細かに説明してくれています。

重要なのは私たちが常に「好ましい自己イメージを保ちたい」という欲求と,それでいて「ごまかしから何らかの利益を得たい」という二つの矛盾する欲求のシーソーの真ん中に立っていることにあります。著者はこれを FUDGE Factor つまり補正項(つじつま合わせ係数)で見事に説明しています。

全10章がで紹介されている全ての研究が面白いのですが,アリエリー先生の視点の素晴らしいところは,これからが全て実験的な研究の結果に根ざしているというところです。
本書を通して一貫して確認できた事実は,人間は一度に大量のごまかしを行うわけではないということです。私たちが「自分を正直で公正な人間である」という認識が,ごまかしの程度を調整する係数となりなす。ある程度の「ごまかしバランス」が求められているわけですね。

今回も非常に多くのことを学ぶことができました。もちろん本書には最後に参考文献がしっかりと掲載されていますので,詳しい事を調べたければそちらからさらに勉強する事も可能です。やっぱりアリエリー先生の本は面白いですね

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Posted by ブクログ 2014年12月02日

「予想どおりに不合理」のダン・アリエリー氏によるこの著作のテーマは、タイトルの通り、「ずる」、不正です。

ありとあらゆる組織、集団、個人にとって無縁でない、「不正」は、人間の不合理性の最たるものである、と著者は言います。
どのような時に人は不正をするのか、そしてどのような時にその不正の度合いは大き...続きを読むくなるのか、人が正直さ、誠実さを取り戻すためには何が必要なのか。

『合理的な存在』ではありえない、実際の実験結果により、われわれの倫理観が俎板の上に乗せられます。

この本の実験で検証されるようなささいな不正であれば、多くの読者にとって身に覚えがあるでしょう。そして著者が言うように、「自らを不誠実な人間とは微塵も思っていない」でしょう。
そんなすべての人にオススメの本です。自らの、周囲の、小さな『正義の話』かもしれません。

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Posted by ブクログ 2014年11月09日

この本は怖いです。全部あたっている。ホントすいません。私はずるい人間です。「人を動かす」がオモテだとすると、この本はダークサイドから人の行動を説明している。人(私も)は正直でありたいと思いながら、その一方でずるをして得をしたいと考える。そんなとき、「つじつま合わせ係数」を柔軟に変化させることで、矛盾...続きを読むを解消しようとする。ばれない程度に、そこそこ正直者を維持しながら。その係数はどんなときに大きくなる(ずるをしやすくなる)のか、小さくなる(ずるをしにくくなる)のか、面白くかつショッキングな実験を通して分析解説されている。

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Posted by ブクログ 2013年11月15日

誰でも、「ずる」不正行為をする。しかし、自分が悪い人間だとは思いたくない。そこで「自分は正直でまっとうな人間だ」と思うための物語を紡ぎ出す。

人間はどういうときに、ずるをすることが多いのかということを、さまざまな心理学の実験をすることで、解き明かしていく。このさまざまな実験を考え出すということがす...続きを読むごい。「なるほどなぁ。でも、どうやってこんな実験を考えついたのだろう」と思ってしまう。
これこそ創造性だろう。

忘れるといけないのでメモしておこう。

「ずるを助長する要素」
正当化の能力
利益相反(サービス提供者がふたつの方向に引き裂かれる状況):歯科医のCAD/CAM機器の例
創造性(知能は無関係)
一つの反道徳的行為
消耗(ダイエットの例)
利他的不正(自分に利益にならないと、より正当化しやすい)
他者の不正を目撃する(同じ仲間が重要)
不正の例を示す文化(いろいろな実験では調べられない文化というものが重要)

ずるを減らす要因:
誓約
署名(最初にまず署名)
道徳心を呼び起こすもの
監視(見知らぬ他人による。ただ、目の写真だけでも効果あり)

ずるには影響なし:
つかまる確率
不正から得られる金額(SMORC: シンプルな合理的犯罪モデル)

「ずるを減らしたい」ずるの横行に悩んでいる人には良い本だ。

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Posted by ブクログ 2013年08月12日

○シリーズ3作目。過去のシリーズの中で一番面白い。
○過去の著作で触れられた実験について詳細に述べつつ、人間の「ずる」さについて特化しているため、内容を理解しやすい。

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Posted by ブクログ 2021年01月05日

これは実験倫理学ですな。



非常に味が悪くて読むとうっとなるが非常に重要。注は原書にもない。

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Posted by ブクログ 2020年08月30日

人は、ズルをすることによって出来るだけ利益を得たいが、同時に自らのことを道徳的な素晴らしい人間だと思いたい。そこで、この二つの動機づけの折り合いがつく(自分で折り合いがつけられると判断する)範囲、つまり、肯定的なセルフイメージを壊さない範囲でズルをし利益を求めることになる。これが、不正が行われる原理...続きを読むとして筆者が唱える「つじつま合わせ仮説」である。本書ではこの仮説が実験により得られた結果を用いて様々な面から考察されており、非常に説得的であると感じた。
署名や監視、(呼び起こされた)道徳心は不正を減らす方向に働き、自制心の消耗や他人のズルを目撃すること、また他人が自らのズルによって得る利益への考慮は不正を促進する。その一方で、ズルから得られる金額や捕まる確率は不正の度合いに影響を及ぼさないことが実験から確かめられたが、この一見不思議な結果も「つじつま合わせ仮説」によって容易に説明できる。すなわち、不正から得られる金額が多くなるほど自己正当化が難しくなり、捕まる確率の大小は自己正当化の容易さに関係しないから。

自分が如何に日常的にズルをし、しかもずる賢くその行為を正当化しているかに気づかされた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年10月22日

一般に信じられているような、不正は利益と罰則のバランスを合理的に計算した結果として行われるという犯罪モデルは、「シンプルな合理的犯罪モデル(Simple Model of Rational Crime:SMORC)と呼ばれる。

しかし、著者の行った様々な実験により、人はSMORCのような単純なモデ...続きを読むルに従って不正を行うわけではないことが立証されている。

つまり、「捕まる確率を上げる」「罰則を重くする」といった単純な措置で必ずしも犯罪を抑止できるとは言えない。

本書で行われた実験によって明らかになった事実をまとめると以下のようになる。

不正を促す要因:
・自分を正当化する想像力
・利益相反(自分と相手の利益が一致しない)
・創造性
・一つの反道徳的行為
・誘惑に抵抗する「意志力」の消耗
・他人が自分の不正から利益を得る状況(正当化の理由になる)
・他人の不正を目撃する(割れ窓理論)
・不正の例を示す文化(文化圏ごとの個別の不正に対する価値観?これよく分からん)

影響なし:
・不正から得られる金額
・捕まる確率

不正を減らす要因:
・誓約
・署名
・道徳心を呼び起こすもの
・監視

訳者あとがきで簡潔にまとめられていたので引用:

"わたしたち人間は、一方では正直でありたいと思いながら、その一方でズルをしてトクをしたいとも考える。そのせいで、「正直な人間」という自己イメージと実際の行動との間に、ズレが生じることがある。わたしたちはそんなとき、驚くような柔軟性を発揮して、「つじつま合わせ係数」の大きさを自在に変えることで、ズレを解消しようとする----これがアリエリー教授の仮説だ。係数はどんなときに大きくなる(ずるをしやすくなる)のか、小さくなる(ずるをしにくくなる)のか。例によってユニークでおもしろい(ときにショッキングな)実験の数々をとおして、それを明らかにしていく。"

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Posted by ブクログ 2015年10月09日

署名の位置で不正が減る。
利益相反。スポンサーの絵を良いと評価する。本人は気付いていない。
疲れると誘惑に勝てない。不正しやすい。
偽物を身に付けると不正をしやすい。
不正は感染する。同じグループの人が不正をするとその人も不正しやすくなる。

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Posted by ブクログ 2017年01月15日

人は[そこそこ正直で誠実な自分]でいられる範囲でズルをする。


人間がいかに都合よく考えてるかがよく分かる一冊。

テストが終わったら、自己採点した後にシュレッダーに答案用紙を入れてから自己申告した点に応じて報酬がもらえる実験。シュレッダーに入れる場合と入れない場合で「ずる」の度合いが変わる。
...続きを読むた、周りにずるをするサクラを用意すると他の人も「ずる」が増える。ただ、あまりに極端な場合は罪悪感からそこまでずるの度合いは変わらないなど。

その一方で、自分は立派な人間でありたいという欲求もあるから、自分にとって良い「つじつま合わせ」をする。

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Posted by ブクログ 2014年02月17日

ヒトは、一方では自分は正直で立派な人物と思いたいが、もう一方ではごまかして金もうけをしたいと思うものです。
ですからちょとしたズルをします。
そしてズルしたことを正当化する言い訳を自分の中で作り上げます。
ダン・アリエリーは、実験を通してどのような時にヒトはズルな行動をとるのか調べています。
面白い...続きを読む実験です。
小さなズルをして自分をごまかしてないか常に振り返ることって大事なことですね。

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Posted by ブクログ 2013年12月13日

社会で周りを見ると、本書で指摘されている「ずる」な人が沢山…
でも本当にずるいのは自分かもしれない。
組織マネジメントで、よく覚えておきたい。

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Posted by ブクログ 2013年11月09日

わたしたちは、「正直でありたい」と思いながら、その一方で「ずるをして得/楽をしたい」とも考える。そのせいで、「正直な人間」という自己イメージと実際の行動との間にズレが生じることがある。わたしたちはそんな時、柔軟性を発揮し、「つじつま合わせ係数」の大きさを自在に変える(行動を正当化する)ことで、ズレを...続きを読む解消しようとする。誰もが、要件が揃えばいとも簡単にずるをする。しかし、ずるは新たなずるを生み、また伝染して巨悪へつながることがある。ずるを減らすためには、宣誓/署名/道徳心を呼び起こす仕掛け/監視、など。

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Posted by ブクログ 2013年09月24日

今少々流行りの行動経済学関連の本。

「ずる」は、悪意を持っただましというよりも、悪意も意図もなく自身をごまかしてしまうことを言う。
人は容易に、かつ自らも意識することなく自らを欺いてしまうことが心理学的実験から示される。これは、意識が後付けで自らの行動を正当化するものであるとする近年の認知心理学の...続きを読む知見にも合致する。

これらを利用して「ナッジ」するというのもひとつの方法だが、少なくとも人は弱いもので、かつ強いものであることを意識すべきだということだ。

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Posted by ブクログ 2013年08月30日

不正がなぜおこるのかを追求した行動経済学の本
いろいろな実験が記載されてありその実験手法と
そこから導きだされる。考え方が非常に面白かった。
なぜ不正が行われるのかという部分については、
なるほどと思われる部分が多かったが、なんとなく
感覚的にわかっていた内容が多かったかと。
その分、それらが実験で...続きを読むあらわになる部分が
逆に面白いと思った。

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Posted by ブクログ 2013年06月12日

 家庭や社会において、我々はどのようなメカニズムで不正に手を染めてしまうのか―――人間の業とも言える「嘘」や「ごまかし」を行動経済学の視点から考察し、効果的な予防方法を様々な実験により検証した貴重なレポート。
 罪を罪と認識させる、嘘をつかないことを宣誓させる、前例を作らない、大義名分を与えない、罰...続きを読む則の強化はあまり効果がないなど、興味深い実験データ満載だ。
 誰かが自分に向けた不正を見極めるため、あるいは社会に対して無意識に不正を行いたくなる自分を律するため、役立つ書籍になるかもしれない。
 ただこの本を読んで最も困難だと感じたのは、自分が自分に対して行う不正についてである。
 例えば・・・ダイエット中なんだけど、超人気スイーツが半額で売り出してる・・・とか。
 例えば・・・今日は酒飲まないと決心したが、冷蔵庫にお刺身と吟醸酒を見つけた・・・とか。
 あなたは誘惑に耐えられますか? 固い決心に対するちょっとした不正を、拒み続けることができますか?

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Posted by ブクログ 2013年05月24日

世の中には不正をなくすために考えられた仕組みがたくさんある。
多くは、罰則を厳しくするとか、ばれる確率を上げるような、
費用便益的なリスクを増やすことで、不正を抑制しようとするものである。

でも人はそんなに合理的じゃない、
いつもメリットとデメリットを天秤にかけて行動しているわけじゃない、
という...続きを読むことを、面白い実験を通して明らかにしていく。

本書全体を通して論証している仮説は、
人は自分で正当化しやすいほど悪いことをしやすい、
というもの。

だから、

ちょっとした不正はだんだんエスカレートし、
誰のお金か分かりにくくなるほど、金融のモラルハザードは大きくなり、
会社の金庫から1円を持って帰るのはできないけど私用コピーはでき、
世の中を良くするために、政治家は平気で賄賂をもらう。

読むとどれも、ちょっと意外だが、納得するものばかり。

そして、不正についての人の行動心理を知ることは、
不正の防止、抑制に役立つ。
従来の規制、罰則ではなく、行動心理を知らない人には
信じられないほど単純だが、本当に効果のある対策を
講じることができる。

多くの人が、こういう行動傾向を知れば、
不正が起きにくい楽しい世の中になるのに、と思う。

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Posted by ブクログ 2013年05月20日

なかなか刺激的だった。
単純な実験で母数に関する記述がないため、非常に少ないようであることが気になるところ。
不正は金額が少ないとか多いとか、ばれる確率が高いとか低いとかがその量を変えるわけではない。
不正を防ぐものは直前に倫理的なものを呼び起こすこと、倫理条項への署名、誓約、意思疎通の持てない監視...続きを読む者がある。
不正を促すのは社会的要員の不正を目撃すること、他人が自分の不正から利益を得ること、前頭前野が消耗した状態であること、ちょっとした不道徳から道を外していくこと、創造的な思考で正当化する能力、利益相反、クライアントとの付き合いの長さ、否定的なイデオロギーなどがある。
一旦不正をすると不正に酔い、実力を過信する。

最後のまとめを見るまでは、内容が多くて思い出せないものも。
時間はかかったし、いまいち今後の役には立ちそうにないが面白かった。

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