あらすじ
少女漫画『青い瞳のジャンヌ』をこよなく愛する“青い六人会”。噂話と妄想を楽しむ中年女性たちだったが、あるメンバーの失踪を機に正体を露にし始める。飛び交う嘘、姑息な罠、そして起こった惨殺事件―。辛い現実から目を背け、ヒロインを夢見る彼女たち。その熱狂が加速する時、新たな犠牲者が…。殺人鬼より怖い平凡な女たちの暴走ミステリ。
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Posted by ブクログ
ガブリエルの件には見事に騙されました!伏線回収が楽しかったです♩
解説の、「ただ単に救いのない結末や暗鬱な心理描写があるというだけでなく、それがあまりに極端なので、むしろ厭を通り越してどこかに突き抜けたような痛快感さえ漂わせる作品」という表現がすごく印象的でした。
本作品に限らず、真梨さんの小説に対してとてもしっくりくる解釈だなあと!
最近家族をテーマにした作品に興味があるので、ミレーユのお母さんやマルグリットの娘など、散々苦しめられた相手にも「家族だから」という理由で情を感じたりそれに従った行動をとる描写も興味深かったです。
Posted by ブクログ
自分も年齢的に他人事ではないので気をつけようと思いました…(笑)えない
ミレーユの話が1番エグい。
他の登場人物は身近にいそうだけど
実際にはドラマでしか見たことないような人たちだったので
そこまで胸糞感がなくすらすらと読めて楽しかった!
終盤にもちゃんと そうだ、ミステリーだったわ!という仕掛けもあって面白かった
しかし…
あの嫌な終わり方はいっそ清々しかったなあ
終わらない青い六人会
一生やっててほしい
Posted by ブクログ
真梨さんワールド全開って感じで楽しめた。真梨さんの作品で一番好きかも
解説に「イヤミスの濃縮還元」みたいなこと書いてあったけど、まさしくその通り笑
殺人鬼フジコを読んでる時と似たような感覚で、ヤバい女がどんどん転落してく様を「イヤイヤ、ヤバすぎるだろ、どうすんのこれ…」と苦笑いしながら読む手が止まらない感じ
エミリーとミレーユの章が特に印象的だったな〜、本当どうしようもなさすぎて笑
物語の要となるガブリエルと秋月については、ミスリードに引っかかることなく読めたので、騙された〜とはならなかったけど、まぁ面白かった。
それを踏まえてのあのラストもいい。
青い6人会もジャンヌの呪いも、一生続いていくんだろうな〜
Posted by ブクログ
「5人のジュンコ」と「坂の上の赤い屋根」というドラマを観て、原作者に興味を持った。
とことんまで拗れた女性の汚い部分をぶち撒けたような本書。イヤミスとして突き抜けていて潔く、読んでいて不快感と爽快感が同居する独特な面白さがあった。
本書は単行本時のタイトルは「更年期少女」だったらしく言い得て妙だが、タイトルを変えた事で登場人物が更年期を迎えた女性である事を隠す事ができ、読み進める中で「この人達オバサンだったのかーい」という驚きが追加され、見事な判断だと感心した。
Posted by ブクログ
【2024年27冊目】
読みながら「やばい」って何回か呟きました。自分が普通の人間で良かった、普通であることを褒めたいと思ってしまうほどに、やばいキャラクターしかいなかったので。最後の最後に「すべての更年期少女たちに捧ぐ」って書かれてるんですよ、捧げないで、止めて、辛い。
とある漫画に熱狂した青春時代を過ごしていた六人の登場人物たち。初っ端から、「そのあだ名の呼び合いはきついけど、うん、まあ、好きに生きてるってことで、OK咀嚼するわ」って感じでしたが、この本の辛さはそんなところにある訳ではなかったのです。
まず最初にフォーカスがあたった登場人物が愚者過ぎて「んなわけないだろ!」って思っていたのが、そんなことになる???みたいな展開に。ここから一気に物語が不穏なものになっていきます。一番きつかったのは「ミレーユ」の章でした。一番「やばい」って呟いた章でもあります。親、大切にしようと誓いました。いくらなんでも酷すぎるを凌駕する展開に目眩もしました。
結末もかなり意外で騙された感とそういうことだったのか感がワルツを踊ってました。今まで読んだ真梨幸子さんの作品の中で一番好きかもしれません。
Posted by ブクログ
少女漫画『青い瞳のジャンヌ』をこよなく愛する「青い六人会」のメンバーが様々な問題に巻き込まれていく。
ストーリーのキーになるガブリエルがポイントであった。後半までその点を明確にはせず、しかしそれとなく伏線を張って居たのは良かった。
Posted by ブクログ
名前が入ってこねー!!!
けど、アホな人たちの人生自爆系ストーリーでそこそこまぁまぁ楽しめたかな。
けど、バカすぎて共感は全くできなかった。
周りにいい人居なさすぎ!
Posted by ブクログ
どんな本か調べずに読んだから、初めはなんだこれと思った。ダメ人間オンパレードすぎて、死人が出ても悲しくならないし、怖くもならなかった。ミスリードは最後まで気付かなかったから、あぁそうだったのねって感じで普通に騙された。最後の書評?でイヤミスというのを初めて知ったけど、死んだ人がみんなダメ人間すぎて後味の悪さも特になく、ふーんという感想。可もなく不可もなく。