【感想・ネタバレ】渡された場面のレビュー

あらすじ

四国の県警捜査一課長香春(かわら)銀作は、文芸雑誌の同人誌評に引用された小説の一場面に目をとめた。九州在住の下坂一夫が書いたというその描写は、香春が担当している“未亡人強盗強姦殺人事件”の被害者宅付近の様子と酷似しすぎていたのだ。再捜査により、九州の旅館女中の失踪事件と結びついたとき、予期せぬ真相が浮び上がる――中央文壇志向の青年の盗作した小説が鍵となる推理長編。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

やっぱり松本清張の作品は動機や事件経過がリアリティに溢れてて好きだ。二人の女を同時に妊娠させて片一方を殺すような酷い犯人だけど、盗作したり犯行現場に近寄るのすら躊躇ったりするような小物感が拭えないのも人間味がある。こういう人間が起こした事件、ごく当たり前に新聞に載ってそうと思わせるのがすごい。

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2024年07月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2つの事件が、作家志望の青年の盗作から紐解かれていく。なにか、作家である作者の「作家」という職業のアンチテーゼ的な皮肉も込められているように感じた。

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2018年07月29日

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