【感想・ネタバレ】共犯者のレビュー

あらすじ

銀行を襲い、仲間と山わけにした金で商売をはじめた内堀彦介は、事業に成功した今、真相露顕の恐怖から5年前に別れた共犯者の監視を開始するが……。疑心暗鬼から自滅していく男を描く「共犯者」。妻の病気、借金、愛人とのもめごと、仕事の失敗――たび重なる欲求不満と緊張の連続が生み出す衝動的な殺意を捉えた「発作」。ほかに、「恐喝者」「愛と空白の共謀」など全10編を収める。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

2026/09

レベルの高い短編集!
松本清張の良さって特に短編に現れてるなと最近思うようになってきた。オススメの短編集です。

以下オチ多少触れてます。





「共犯者」
銀行強盗をした共犯が裏切るんじゃないかと不安になる男性の話。あまりに疑いすぎて仲介者に嵌められるという何ともなオチ。

「恐喝者」
脱獄した男性が工事現場で働くも、過去の自分を知る女性を脅迫。ラストは転落し、自業自得エンド。

「愛と空白の共謀」
好き!かっこいい女!
夫は愛人といるときに死んだことに気が付いたのに、彼女の決意に共感し「わたし別の車で帰るわ」かっこよすぎる。

「発作」
色々重なってイライラし通しの男。眠気でゆらゆらする男を襲ってエンド。終わり方おもろすぎて声出して笑った。

「青春の彷徨」
麻雀やってる人たちが心中しようとする男女の話をするとこから始まる。その話も面白いし、現在に話が戻って劣等感オチでまた麻雀始めるのも爽やかでいい。一番好き。

「点」
嘘つきな元スパイの話。終わり方が情景浮かぶ一文で好きだった。

「潜在光景」
愛人の息子から殺意を感じた男性の話。オチまでセットで面白い。

「剥製」
こういう話、どうやって思いつくんだろう。
剥製と笛吹きの写真は想像すると気味が悪かったし、数年経って彼を思い出したときの主人公の心情が「人間」って感じで良かった。

「典雅の姉弟」
そっちが犯人か!って感じ。
サラッとしていて読みやすく、トリックも少し凝っていて好きでした。

「距離の女囚」
過去の夫について手記を書いている女囚。なぜそんなにその男がいいんだ?と二人の男性両方に対して感じたけど、父に抑圧されてきたから世間一般的な自由で穏やかな幸せに疎い女性だったのかもしれない。

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2026年04月04日

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