あらすじ
救援物資の横流し、麻薬の密輸から殺人事件まで、“神の名”のもとに行われた恐るべき犯罪の数々。日本の国際的な立場が弱かったために、事件の核心に迫りながらキリスト教団の閉鎖的権威主義に屈せざるを得なかった警視庁――。現実に起った外人神父による日本人スチュワーデス殺人事件の顛末に強い疑問と怒りをいだいた著者が綿密な調査を重ね、推理と解決を提示した問題作。
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Posted by ブクログ
実際の事件を基にした作品。
いつの時代にも本来行く場所に行くものを
くすねる愚か者は存在します。
こともあろうか、それが「聖職者」だったのです。
しかも聖職者どもは
平然と禁忌を破り、快楽にふけっていたわけで。
もう神って何?となってしまいますね。
結局のところ女におぼれた男は
その女を悪事に加担させることに失敗し
抹消するという悲しい事態へと落ちます。
ただし、その男か?というと疑問で。
日本が敗戦国だったことで起きた
痛ましい事件です。
でも、こんなことがあっても
人は弱くて、過ちを繰り返すんですよね。
Posted by ブクログ
『砂の器』の後に読んだ。あらすじにも記載がある通り「BOACスチュワーデス殺人事件」が元となっているノンフィクション小説である。実際の事件を調べると公訴時効が成立し、お蔵入りとなったのである。なお、解説には「著者一流の推理と解決を示したもの」とあったので、清張先生はどのよう解決したのか楽しみにしていたら、案の定、生田世津子を殺害したと思われるトルベックは帰国してしまう挙句。教会を前にして日本警察は完全敗北となったのである。ノンフィクションだからか。 私自身初めてに等しいノンフィクション小説だった。
Posted by ブクログ
上手いな〜〜描き方
官能小説じゃねーかと思ってたら怖い話じゃん…書き方が客観視点なのが救いがなくて怖い
これは神を信仰する宗教をディスった話?
ミステリーって著者の考えが出てこないという点で怖い、サイコパスみたい
松本清張って何を書きたい人なの?
やっと捜査始まるんかい!!
ランキャスター氏が世津子を襲うって、普通だったらわざわざ自分の手を汚すようなことしないと思うけど、そういうことが罷り通ってた時代ってことなんだろうな…
実際にあってお蔵入りになったってのがやだなあ
そうゆうものにメスを入れる感じで書いたわけね
"実際犯罪の新解釈"っていうジャンルがあるのか…
松本清張ってそうゆう人なんだ
この人自身に興味が湧くな
松本清張記念館に行ってみたいから頑張って他のも読もう
昭和45年の作品が全く古びれずこんなに夢中になってしかもかなり読みやすく読めるなんて
エンタメじゃないからかな