あらすじ
江戸幕府の始祖・徳川家康の継嗣・秀忠と浅井長政の娘・江与の間に生まれた千姫は、政略により幼くして豊臣秀頼に嫁いだ。しかし十八の春、ついに家康は大坂城に総攻撃をかけ、千姫は速水甲斐守の娘・三帆とともに逃れた。千姫の第二の人生の始まりであった――。動乱の戦国時代に生を享け、数奇な運命に翻弄されながらも、徳川揺籃期の後見として天寿を全うした千姫の情熱にあふれる生涯を描く、長編時代小説。
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Posted by ブクログ
ヒロイン千姫ちゃんの愛らしさと強さを前面に押し出した小説だと思います。
千姫ちゃんかわいい!!ラヴ!!(落ち着け)
以下箇条書きで感想。
・序盤から淀に習字の手習いを受ける千姫とそれを見守る秀頼とか動悸が激しくなりました。ああくっそ可愛いですラブ!(…)
・しかも和歌や連歌の手ほどきも淀からうけてる!この親子可愛いよー!可愛いよー!!
・千姫にとって秀頼は夫というより優しいお兄さんというか、そういう存在だったんじゃないかとぼんやり思いました。小さいころからずっと一緒に居るしね。
・常高院(初)さまの優しさにほろり
・香姫ちゃん助かって良かった…!
・病気のたけちよに蜜柑を自ら食べさせてあげる千姫ちゃんもえ 。
そしてお返しに山茶花の花持ってきたたけちよにも!え!直に会うのはずかしくて千姫の侍女預けて立ち去るたけちよ更にも!え!
千姫の再婚に驚いて食事中に箸を落としちゃうたけちよも!え!
というかこの小説のたけちよは千姫好きすぎだー!笑 最高!
・「孫の幸せを邪魔するやつなんか死んじゃえ」さすが家康さんやでええぇ(…)
・忠刻はたいへん王子様でした。りりしくて優しくて素敵。それだからこそ三帆(この小説のオリジナルの人物。速水甲斐守の娘さんという設定)のことで思い悩むんだろうな・・・。
・春日局(おふく)はどこまでも家光厨でした。安心した。しかし千姫を怒らせるとはなかなかだよ春日局・・・。
7歳で秀頼と結婚→19歳で死別、落城→20歳で再婚(その結婚も直盛関連でバタバタ)→30歳で夫と死別、出家 と大変波乱万丈な人生を送った千姫。
そんな境遇でも優しさを忘れず生きていった彼女にほろりとしました。
Posted by ブクログ
これは何度も読み返すくらい面白かったです。
何か事件が起こるわけではなく、一人の姫の人生をなぞっているだけなのですが。
あとがきにもありますが、千姫様はあまりよい噂がなかった、というのを知りました。私はこれを読んだのが最初だったので、この印象が強く、後に読んだ千姫登場の小説の描写に違和感を感じてしまいました。
イマイチだった。出てくるのがほとんど嫌な女だった。女の嫌な部分を強調したような女が多かった。特に侍女のみほ。淀は相変わらず馬鹿だけど、局も馬鹿みたいに描かれていたのが新鮮だった。というか局嫌いなのでいいんですけど。千姫も忠刻に惚れるのが早すぎっていうか。だからと言ってみほも好きではないですが。千姫も特に賢くは描かれてなかったような。全体的に読み進めるのに時間かかって、微妙な本でした。惹かれる人とかか感情移入できる人がいない。千姫と嫌なみほと忠刻の関係はなんか昼ドラみたいな感じでした。タイトルもイマイチ。