【感想・ネタバレ】幼年期の終りのレビュー

あらすじ

異星人の宇宙船が地球の主要都市上空に停滞してから五十年。その間、異星人は人類にその姿を見せることなく、見事に地球管理を行なった。だが、多くの謎があった。宇宙人の真の目的は? 人類の未来は?――巨匠が異星人とのファースト・コンタクトによって新たな道を歩みはじめる人類の姿を描きあげた傑作!

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ネタバレ

なんか悲しい。
数々の種族と星の終焉を見てきたカレルレン含むオーバーロードは病んでそうだな。残されるものが辛い。

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2025年10月13日

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ネタバレ

三大SF作家による作品

かなり昔に読んだもののため内容はあまり覚えていないものの、面白かった、もう一度読みたいという記憶はある

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2025年02月07日

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ネタバレ

最高。読みたかったSF。人類とは広い宇宙のなかの地球に存在する一つの種族であるということ、時は過去から未来に流れて記憶を残していくということ、そういう常識が全く通用しない世界を見せられた。壮大すぎて理解できないのが良い。

―種族的記憶――そうだ、そういったものがあるにちがいない。そしてその記憶は、なぜか時間とは無関係なのだ。そこでは、未来も過去も一つでしかない。だからこそ、すでに何千年、何万年かの昔、人類は畏怖と恐怖のもやを通してオーバーロードの歪んだイメージを見ていたのだ。

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2023年08月12日

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ネタバレ

オーバーロードと出会ったばかりの頃である第一部を読んでいる時が一番楽しかった。まだ幼年期であるこの世代の人々が最も私自身に近いからだと思う。共感しながら読めるのだ。
何が隠されているのだろうと恐れながら読んだが、科学を超えた力がその上に君臨しているなんて考えてもみなかった。たしかに努力ではどうにもならない世界だ。
地球人類の終わりもそうだが、オーバーロード達のこれまでとこれからのことを考えて絶望感に打ちひしがれた。本当に突然変異でもしない限り、流れを変えるのは難しいのだな。
結果的に、地球人類は自滅の期限を少し延ばしたというだけだった。宇宙規模で見れば。それがまた虚しくもある。
時代によって語り手が変わっていったが、最終的にはカレルレンの背中の哀愁が目に浮かぶようだった。最後の光を放つ星と、静かで深い宇宙のコントラストはきっと美しいだろう。

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2022年11月03日

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ネタバレ

ずっと前に読んだことがあるはずなんだけど、後半の展開はまったく覚えてなかった。そのおかげというかなんというか、衝撃の結末だった。人類の未来について書かれた作品は星の数ほどもあるけど、ユートピアとかディストピアとか、希望とか絶望とか、そんな物を超越した未来。種としては高次元の存在になったんだろうけど、それがいい事なのか私にはわからない。

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2022年11月01日

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ネタバレ

クラークは20代の頃に何冊か読んだが、「幼年期の終わり」は今まで読まずじまいだった。人類の幼年期が終わる様子に結構な衝撃を受けた。でもきっとそうなんだろう。進化は福音であるのと同時に強烈な喪失感を伴うのだ。

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2022年07月19日

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ネタバレ

なかなか物語の世界に入ることができなかった。
「どんなユートピアも絶えず、すべての人間を満足させておくことはできない」
カレルレンが目先だけでなく、長い目で見た時の地球について考えており、おぞましかった。

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2025年11月08日

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ネタバレ

SFらしいとてつもなく面白い設定と、エンタメらしい次々に状況や場面が変わる面白さ
さすが名作と語り継がれるだけある

人類が思っていたオーバーロードと実際のオーバーロードにはギャップがあったが、カレルレンは人類を裏切らなかった、と私は思う
ジャンが宇宙船に乗り込んだときどんな世界が見えるのかワクワクしていたが、その後地球に起こった変化が激しすぎて銀河系の外とかどうでもよくなってジャンが帰ってきた地球がどうなってるのかが気になって気になってページを捲る手が止まらなかった

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2025年09月09日

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ネタバレ

・あらすじ
人類が宇宙への第一歩を踏み出そうとしたその日、空に無数の巨大な飛行物体が現れた。
上位存在であるオーバーロードたちの管理下のもと人類史上で初めて苦しみや争いのない平和な社会が実現する。
オーバーロードたちの目的、そして管理された人類の行く末はどうなるのか?

・感想
超超超有名古典SFをやっと読めた。
夏への扉や渚にての描写が合わなくて、この作品に対しても少し構えてたところがあるんだけど杞憂だった!

面白かったなーー。
読後はカレルレン…カレルレン…がんばれ!ってなった。
終盤まではゆっくりペースで読み進めてたので時間がかかったんだけど、ジャンが飛び立った辺りから続きが気になってあっという間に読み終わった。
(というかジャンやらジョンやら似たような名前が多くってちょっと混乱した)

「室内飼いの犬や猫のように自分の上位存在に全てを管理してもらって何でも手に入って快しかない環境で自分の好きなように生きられるの羨ましいわ」とたまーに思うけど、もしいま私が生きてる世界もすでに上位存在により管理された社会であるならもっと上手くやれよ!!って文句言いたくなるw
いやでもこれも彼らの計算のうちなのかもしれない…とか想像したりするのも楽しかった。
でも個が無くなって全体に統一されるのは嫌だな。

三体もそうだけど上位存在が登場するSFというのは最後はやっぱり観念的というか哲学的な思想、精神的な描写に進んでいく傾向にある。
全てを想像するしかないしね、抽象的になっていくのも仕方ない。

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2025年08月30日

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ネタバレ

ある日突然、地球に飛来した超高度な文明をもつと思われる種族。オーバーロード。それを取り巻く人間の姿。人間の週末。
もし本当にそうなったら、確かに地球人には遠く及ばない文明水準なんだろうな。そして地球にわざわざ来るということは、何か目的があるということ。その目的は、オーバーロードのさらに上の存在、オーバーマインドの意志を遂行すること。地球人は、まさに未開の民族で、人間にとってのアメーバのような存在でしかない。
そして最後の地球人ジャン。彼がどう考えどう行動するか。物語としてうまくできている。
SFは昔から好きだけど、異世界の描写、そこに巻き込まれる人々の心理。考え尽くされているなと思った。
また、異世界の描写は、エヴァの人類補完計画と似ていた。この本が元になったんだろな。
偉大な作品。

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2025年03月23日

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ネタバレ

 巨大宇宙船が地球に到来したことで、地球上の人々に変化が訪れる。本作は全部で三部構成となり、特に第三部の最後の世代については、人類はどのようにして終わるのかを想像したときに考えさせられる。地球規模を超えた壮大なストーリーが本作の特徴である。人類は現代に至るまでにさまざまな分野で高度化して、古代と比べると、より多くの人々が豊かさを享受できるようなった。以前なら苦労した出来事が現代なら、いとも簡単に得られるようになり、解決できるようになった。しかし本作のように地球を超越するような存在に接触して、平和という名目で地球そのものが管理されるようになると、人類は長期的に見てどうなるのか、とりわけ子供がいない世界になるとどんな末路を辿るのかは見物である。

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2024年10月02日

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ネタバレ

読み終わってポカーンとしてしまった。空虚、おいてけぼり、消化不良、うまく言えないがそんな感じ。
圧倒的な科学力で人類を間接支配する「オーバーロード」は、人類にかつてない繁栄と平和をもたらしたが、あまりに圧倒的すぎる力の前に人類はハングリー精神を失う。オーバーロードの真の目的は後半まで明かされない。
真の目的が明かされたとき、「は?」と思った。圧倒的科学力を持つオーバーロードのさらに上位「オーバーマインド」がいて、科学力などではどうにもならない存在だという。
科学力が唯一の宗教となった人類というか我々にはまさに想像がつかない。科学だけでは進化の限界があり、オーバーロードは進化できない。オーバーロードはそれを知っている。だから人類のテレパシー的能力を観察する。
やがて今の人類と地球は消滅して、新たな「子ども」は目的なく個性なく地球上に漂う。
こんな展開というか設定があるのか。ハッピーエンドとかバッドエンドとかそういう話ではないな。前半のファーストコンタクトなエピソードはオマケに過ぎないな。
進化はの果てに何があるのか?進化は真の幸せをもたらすのか?目先のテクノロジー設定が巧みに隠されているおかげで古さを感じにくい普遍的物語になっていると思う。

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2023年03月04日

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ネタバレ

もしも突然、人類より上位の存在が地球に到来したら。。。
オーバーロードは敵なのか、味方なのかとヤキモキしながら読んでいたが、結局はそのどちらとも言い難い存在だった。
超科学的な結末で全く予想できなかった。

SFの古典を読めてよかった。
いろんな作品に影響を与えてそうだなと思った。

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2025年09月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人類が娯楽にふけり、遊生夢死していたときが「黄金世代」と称されていたのを恐ろしく感じた。小人閑居して不善を為すとはまさにこのこと。

人類そのものの存在理由や運命を問いかける作品。作品としては文句なしだが、私の性には合っていなかった。「すばらしき新世界」を読んだ時は著者の物事についての思想が語られていて終始学びのある読書だったが、本書ではストーリー重視といった所だろうか。ただ、これは単に個人の好みであると感じている。
本書では地球の運命の一切をオーバーロードに委ねられている状態である。人自身の手で作られたユートピアと人以外によって作られたユートピアという点で他のSFとの違いを見出すことができる。人以外によって統治された地球はこのような悲惨、壮絶な最期を迎えるとなると、やはり人類の主人は人類でないといけないという結論になるのだろうか。

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2023年04月08日

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