あらすじ
絶対に彼らと戦ってはいけない。
20人に1人の割合で存在するサイコパス。
彼らはどんな特徴をもち、どのように組織を破滅させるのか?
どうしたら彼らを見分け、その有害な影響を排除できるのか?
脳科学や事例、ストーリーを通して理解する、その実像と対策。
職場や仕事で関わるサイコパスを見抜き、対処し、排除するための役立つガイドであり、
人生のお守りとして誰もが読んでおくべき全社会人の必読書。
[サイコパスの特徴]
・脳に機能障害があり、共感能力に問題が生じている。
・「ウソをついたりズルをしない人間はただの馬鹿」と考えている。
・自分以外の人間は管理すべき家畜と見なしている。
・自分は絶対正しく、間違うことなどないと思っている。
・他人を信頼できず、マイクロマネジメントをする。
・表面的にはとても魅力的。印象操作の達人。
・リスクを評価できないため「怖いもの知らず」。
・目先のことしか頭にない。衝動的に行動する。
・「モラル」というブレーキがないので、どんなにひどいこともできる
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Posted by ブクログ
全体的に面白かった。サイコパスと呼ばれる(他害に躊躇がない利己的な人々)は脳の側頭葉にあるフォン・エコノモ・ニューロンがないらしい。認知症で「人が変わった」といわれる人々も、このニューロン発現部に病変が見られるという。
もちろんサイコパス的な性格か否かは0か100で決まるわけではなくグレーな部分が大いに含まれるのだろうし、特に反社会的な行動にまで及ぶ傾向が強ければ大いに問題でサイコパスと呼ばわっても問題はなかろう。しかし拡大解釈するのは差し障りがありそうだ。
閑話休題。
まずは作者が挙げた「誰がサイコパスか?」
作者は007のジェームズ・ボンドがそうだと言い、ある程度信頼性が高い質問項目から成る質問紙を示し、一問一答していた。いやまぁ確かにそう、と笑い転げてしまった。常に嘘をつくのが仕事だし、魅力的だし、350人以上殺害しているので罪の呵責はないし(ダニエル・クレイグになると少し人間らしさを身につけた気がしなくもないが)、自己顕示欲は強いし、忠誠心もない。
さらに作者は誰もが知る歴史的人物や著名人の名を挙げる。サダム・フセインやらヒトラー、スティーブ・ジョブズ、そしてドナルド・トランプ。当初の質問紙ではイエス・キリストや聖パウロも名前が上がり、作者は「倫理的な側面や社会師範の面から」その2人はサイコパスではないと考えている(スコアが低下するので)のだが、当時の社会規範から考えれば二人ともサイコパスで良いのではなかろうか。
Posted by ブクログ
・本書は、約20人に1人の割合で存在するとされる「サイコパス」が、いかに職場を破壊するかを脳科学・事例をもとに解説する一冊である。
・サイコパスは脳の機能障害により共感能力が欠如しており、他人を「管理すべき家畜」のように見なす傾向があるとされる。
・「嘘をつかず不正もしない人間は単なる愚か者」と考え、自分は常に正しく間違うことはないと確信している。
・表面的には非常に魅力的で、印象操作に長けている一方、他人を信頼できずマイクロマネジメントに走る。
・リスクを正しく評価できず衝動的に行動し、モラルという歯止めがないため平然と非道なことを行う。
・前半では歴史上のサイコパスの事例や、共感力・協力・信頼が進化してきた背景(「コモンズの悲劇」など)を説明する。
・中盤では、実際の職場を舞台にした4つのケーススタディ(ステファニー、アリス、スコット、ジャスミン)を通じて、サイコパスが組織内でどのように立ち回り、周囲を陥れていくかを具体的に描く。
・終盤では対処法が示される。要点は「サイコパスと正面から戦わない」こと、そして組織全体が常に誠実に行動し、脅しやお世辞に動じないルールを徹底することで、サイコパスの策略が通用しなくなるとする。
・著者自身は医学の専門家ではなく元企業顧問弁護士・起業家であり、実務経験に基づく実践的な護身術として書かれている点も特徴である。
「善意の心理的投影」をやめ、「記録」を盾にする
私たちは無意識に「相手も自分と同じ人間味や罪悪感を持っているはずだ」と期待してしまいがちだが、共感能力が欠落した人物にその前提は通用しない。
違和感を覚える人物に出会ったら、感情論で戦わず「日付・発言・事実の記録」を淡々と残す習慣を身につけるべし。
客観的な証拠だけが、自分と周囲の身を守る最大の盾になる。
Posted by ブクログ
始まりからきっぱりとした物言いで興味深い。
共感と同情は別物で、共感力があるから他人を信用したり気にかけたりと協力できるようになる
という整理はわかりやすかった。
サイコパスと犬を同じように言われると
犬好きとしてはちょっと納得はいかないし、
犬は怒っても噛んではこないし怒られた時の行為を
しないようになる。
共感がないとしても、集団で生きるものたちだから
群れの規律を乱すようなことはしない。
20人に1人サイコパスがいるというのは
中々多い確率ではないだろうか。
しかし振り返ってみて確かにそれくらいの割合で
理解できない人間というのはいた気がする。
クンランゲタは
イヌイットのユピック族の言葉で
「自分がすべきことを頭ではわかっていながらそれを実行しない人」
対処方法は「誰にも見られていない時に氷の端から突き落とす」
という話は中々衝撃。
サイコパスへの対処が対立ではなく誠実というのは
納得がいくような釈然としないような気持ちになった。
Posted by ブクログ
サイコパス=殺人鬼ではなく、共感能力がない人のことらしい。自分の利益のためには手段を選ばない。サイコパスを変えることは無理で逃げろという論調が続いていたが、信頼する力がサイコパスを隙いる余地を与えないとのこと。厳しいですな。
Posted by ブクログ
サイコパスは決して連続殺人鬼とイコールではなく、普通に周囲に生活している人間でありうるということ。トランプやビルゲイツがサイコパスであるかどうかはよくわからないが、共感力がなく自分の利益のためにはなんでもする、呼吸するように嘘をつく、というところは、もしかしたら当てはまるのかもしれない。サイコパス気質を持った人はとにかく出世していくのだとしたら、上に立つ人の多くはサイコパスなんだろう。
自分の上司や嫌な同僚、後輩のことを考えると、全てサイコパス気質に当てはまる。本書で示された、サイコパスに対応する方法は、私が悩んで編み出したほうほに酷似していた。やはりあれはサイコパスだったのだと思う。残念ながらそういう人間と働かなくてはならなくなった場合は、諦めてできるだけ関わり合いのないように過ごしていくしかない。
お世辞を喜ぶ、というのも当てはまっていて怖い。
アセトアミノフェンの服用が、共感力を下げるというのも驚いた。自分が常用している薬にもアセトアミノフェンが配合されていた。どうりで楽になると思った。共感力が人を苦しめるということもあるのかと思う。サイコパスは共感力がないと言われているが、周りは不幸だが本人はとても幸福なのかもしれない。