あらすじ
俺は君の愛され夫になりたい
オメガ嫌いの夫が、オメガの妻に夢中です
「この結婚は王命だ。オメガである君を愛することはない」国内の秩序を乱すほどモテる大公・エセルレッドが選んだお相手は、伯爵家で下働きをさせられていた庶子のシリル。シリルは地獄のような実家から逃げ出せて、肉体関係もなし、かつ一年後には離婚、というこの結婚を喜んで受け入れる。しかし、発情を慰められてからなぜか溺愛されるように!? 優しいエセルレッドに、抱いてはいけない想いが芽生え始めるけど、彼のオメガ嫌いには理由があって……。
感情タグBEST3
イラストに惹かれて購入
奈良先生のイラスト大好きです
しかしシリルの産まれた「家」は酷いですねぇ
親と兄弟もクズばっかり
やっと解放されて「白い結婚」して嫁に来た先でも
勝手に「奥様」がいて、後から来たシリルを使用人が当たり前に虐待しながら虐める
嫁ぎ先にまでクズ兄弟が来て「盗み」までする
なかなか鬼畜が勢揃い
旦那様と幼馴染と家庭教師がいなかったら死んでました
幸せになって良かった
王道
王道から摂取できる萌え、最高。
虐げられてる受、そこから救い出す攻。
「愛することはない」からはじまるハッピーエンド。
不憫、当て馬、陰謀、甘酸っぱい感じ、コミカルなすれ違い。
安心して読める王道ストーリー。
王道が王道たる所以、王道からしか摂取できない萌がある。
Posted by ブクログ
久々大ヒット!
序盤かなりしんどい展開だったけど、文庫で良かったーと初めて思いました。
特典SSは読んだけど、続編も読みたい。
子供や商会の話も読みたい。
Posted by ブクログ
今まで読んだBL小説の中で1番好みだった。
まずこうした虐げられている受けが出てくる話が好きなため、冒頭から好みの話であった。そこから、攻めに引き取られ、そこでも攻め以外からは虐げられている。しかし、あるところでそれらがすべてバレ、攻めの庇護が強くなる。
そして、一度離れたその虐げてきた者たちがまた再度現れ、陥れようとしてくるが、最後は受けの根底にある強さが表れ、ハッピーに終わる。
すべての流れが好みで最後まで手を止めずに読み切ってしまった。王女や身の回りの少ない味方が受けの味方になってくれるところも、読んでいて気分が良かった。
ただ唯一気になった点としては、あまりにもローズマリーや受けの義母や義兄弟がしつこく突っかかってくるところである。そんなことをしたら攻めに嫌わられるし、立場的にも攻めの方が上なのだから切り捨てられて終わるのではないかと思ったが、それでも最後まで付き纏ってくる点は少し気になった。
Posted by ブクログ
伯爵家でのシリルの置かれている境遇があまりにも酷くて。
特に兄のコーネリアスには寒気しかなくて。
でも前向きに好きな事で内職をして家を出る為の資金を少しづつでも貯めようとしているのが健気。
ある日現れた大公のエセルレッドからの結婚の申し込み。
家を出られる!と受け入れて向かった大公の屋敷でもまたもやシリルに対しての冷たい処遇には悲しくて悲しくてたまらなかったです。
エセルレッドははじめからシリルには優しくてそれだけは救いだったけれどシリルの置かれた状況を把握出来ていなかったのには仕方がないとはいえ腹が立ちました。
エセルレッドの従姉妹で自分こそ大公妃だと勝手に決めつけシリルを冷遇した元凶のローズマリーには怒りが湧きました。
シリルを閉じ込めてシリルが苦しんでいたのを救い出し慰めローズマリーやローズマリーの言いなりになっていた家の者をエセルレッドが切り捨てた場面にはスカッとしました。
けれどそれよりローズマリーの父親、シリルに執着するコーネリアスが結託してまさかの事態を起こし、けれどそれを断罪するために取ったシリルの身を賭けた行動には胸がつまり、恐ろしくで冷や汗が出ました。
この場面が一番胸に残り、何度も読み返していました。
そこでのシリルのエセルレッドへの願い
「番に」がとてもとても切なくて、でもエセルレッドは願いを叶えると約束してくれて。
悪巧みは見事打ち砕かれシリルもエセルレッドの立場も守られたのだけれどシリルはまだ離婚になるのだと思っているのには少し悲しさが。
でもエセルレッドがそこは否定してこれからもずっと夫婦としてそばに、には安心でした。
少年の頃に「諦めるな」と言ってくれた騎士、実はエセルレッドだった事でまさに運命を感じた2人、これからは真の夫婦、番として幸せに生きていって欲しいです。
所々出てくるエセルレッドのシリルへの想いからの行動や言動が面白かった。
そしてシリルの作るベアがなんとも素敵でした。
特典ペーパーではイチャイチャ、ラブラブな2人で幸せいっぱいで最高でした。
匿名
伏線回収が気持ち良い!
『オメガバース』で『君を愛することはない』系です。
オメガバ特有の貞操の危機はありますが、どれも決定的なところは未遂なので、安心して読めます。
ヒーローは「君を愛することはない」なんて言った割には優しいので、好感持てます。最初から主人公を護ってくれてます。けっこう早いうちから両片思いになっていて、無自覚な主人公より、自覚しているヒーローの方が必死な感じ。
お邪魔な従妹が勝手にヒーローの奥様面してますが(使用人達も買収済み)、ちゃんと皆ざまあされます。もちろん、主人公のクズ家族の断罪も。
長い間虐げられてきたせいで、虐げる側の人間の前では身も心も竦んでしまう主人公。大きな犯罪の濡れ衣を着せられそうな時、いつもは護られている彼が、ヒーローを救うために体を張って証拠を取り出すシーン、ヒーローが泣いていましたが私も泣いてました。
伏線がきちんと回収されていくので、読み返すたび気持ち良い。
あと、挿絵が上手いのがとっても嬉しいです。
☆3.5かな
以前購入した同じオメガを題材にした話がとても良かったので今回も購入してみました。
少し主人公が幼い感じがして私には刺さらなかったです(良い子ではある)ちゃんと成人してるのですけどね。
ストーリーはサスペンスっぽくもあり楽しかったです
Posted by ブクログ
シリルくんがどんどん強くなっていく姿に感動です!!
最初にはっきりと「君を愛すつもりはない」「離婚する」と言われていたのに…
エセルレッド様に文句も言わず、むしろ、離婚大歓迎という姿勢でしたが……
どんどんエセルレッド様の優しさに触れて、惹かれていく姿に胸キュンです!!
すれ違いにもやもやしたりもしましたが……
エセルレッド様が恋愛に関して、ポンコツなんですよ……
というか、シリルくんも鈍感??という感じで、いい感じにすれ違っていくんですよね……
ローズマリー様の当て馬っぷりもさすがでした!!
ローズマリー様とコーネリアス兄様がいたからこそ、2人の距離が縮まるというものです!!
コーネリアス兄様は粘着しすぎて恐怖でしかないです……
シリルくんが作ったシルクベアが欲しいです!!
花冠をどれにしようか選ぶのも楽しそうです!!
Posted by ブクログ
☆3.5
オメガバ両片想い系夫婦。
最初に「愛することはない」ってハッキリ言われて・・・。なんだけど、夫アルファはそんなこと言った割に優しいんだよね。好きなっちゃうの仕方ないって感で良かった。
昔会ったあの人は、とか誰が犯人だ、とかは凄くわかりやすいんだけど、いろいろ起きるので飽きずにすいすい読んだ。
前半は主人公が不憫…
主人公は平民で浮気相手の子供だからと家族からも使用人からも理不尽過ぎる扱いを受けていて、前半は読んでいてあまり楽しいものではありませんでした…。
オメガだからと虐待も受けていましたが、強姦はなかったので助かりました。乱暴されていたら読めなかったと思うので…。
まともな対応だったのは攻めだけでしたね…。あとはここまでやるのか…というような人格破綻者ばかり…。
後半はオモシロ要素が入っていて、読みやすかったです。本を片手に愛されようとする攻めも、本を差し出す執事もおもしろいです(笑)
全体的にいろんな要素が入っていましたが、個人的に好みじゃなかった気がします。先生が書くとこうなるのかぁ…という発見はありましたが。
Posted by ブクログ
溺愛攻め×鈍感受けのオメガバースでした。
展開は今流行りの「ざまぁ」系と言いましょうか。
主人公シリルを無碍に扱う義弟、ヤンデレを拗らせ性的興奮を満たすために折檻を繰り返す義兄といった主人公を蔑ろに扱う家族。
主人公に酷く当たる攻めの婚約者気取りな令嬢、本来の仕事をせず令嬢に従う使用人たち。
彼らがちゃんと最後に罰せられてハッピーエンドになると分かっているのに、前半に集中している主人公が虐げられるシーンを読むのだが辛かったです。
主人公がかなり純粋で素直だから余計に可哀想でした。とくにトラウマに苛まれるシーンは胸がギュッと痛くなりました。
できるだけ明るく前向きに生きようとする姿は彼の美点ですね。
この性格とつらい経験から、貴族たちとは違う視点で物事を捉え成長していく姿には嬉しくなりました。
とくに歴史を学んだことにより、辛い経験を全て自分史として捉えられるようになったこと。経験を別のことに役立てるシーンにはハッとさせられました。学ぶべき教育を受けられなかったという設定は彼の悲壮感を誘うだけではなかったのです。
現状にただ嘆くのではなく、経験を力に変えて暗い道を進んでいく。これが主人公が背負ったテーマなのでしょう。
あとは攻めがとにかく誠実ということに救われました。誰にも惑わされることなく現状をきちんと見抜いた攻め、受けを助けるために何かと仕事が早い攻め、もう最初から受けのことがだいぶ大好きな溺愛攻め。
ありがとうございました。
少し気になった点をいくつか。
受けが純粋さを通り越して鈍感で幼すぎると感じてしまう場面が多々あり。
幼い頃にきちんとした教育を受けられなかった反動なのか……。
あとはイラストがとにかく美しくて秀逸で最高だったのですが、ラストのイラストにちょっと気になる点があり我に返ってしまいました。