あらすじ
合戦の最中、敵が壊そうとする橋を支える丸太がわりに自分の足を使い、片足を失う『一人(いちにん)ならじ』。敵の武将を倒しても首級(しるし)を掻き取ることをせず、すばやく次の敵を求めて前進する『石ころ』。ほかに『三十二刻』『殉死』『さるすべり』など、名を求めず、立身栄達も望まず、黙々としておのれの信ずる道を生きる無名の武士たちとその妻の心ばえを描いた“武家もの”の傑作全14編を収める。
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Posted by ブクログ
25/11/3~11/8
(きっかけ)
義母からもらってたのを発掘して読んでみた。
(感想)
過去、「樅ノ木は残った」以来の山本周五郎。
「樅ノ木」の内容は全く覚えていないのですが、面白かった、と感じたのだけは覚えています(笑)
今回読んだ「一人ならじ」は、短編集でしたが、とても面白かった。時代物の短編、人を活写し、ドラマと落ちで泣かせる、良い作品集でした。
藤沢周平と似ているな、と感じましたので調べると、やはりこの2人はよく比較して語られるようです。
物語の「一人ならじ」を読んだだけの感覚で行くと、藤沢周平より多少落ちが哲学的に感じました。単純な泣かせでない何かを感じます。また読もう。