【感想・ネタバレ】君といた日の続き(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

長い雨の切れ間に女の子を拾った。「ここ、どこ?」ちぃ子と名乗るその少女はどうやら1980年代からタイムスリップしてきたらしい。ちぃ子はなぜ僕の前に現れたのか、はたして元の時代に戻れるのか、封印された記憶に隠された真相は。娘を亡くした父親と、両親のいない少女の、奇妙な「夏休み」がはじまる。すべての伏線が繋がったとき、時空を超えた愛の物語が浮かび上がる号泣必至ミステリー。(解説・大森望)

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

物語のあちこちに伏線があり、読みながらページを遡っていくのが楽しかった。譲は過去からきた紗友里(ちぃ子)に出会い、自殺をやめて生きていく勇気を取り戻した。妻が自分のことを10歳の頃から愛してくれていたことに気づき、自分の優しさも認められた。紗友里は10歳の頃に大人になった譲に出会ったことで、大切な友人を亡くしたあとも、心を壊さずに生きてこられた。こうやって過去と未来の中でお互いを救いあえているのが素敵。もしも、私が自分の生んだ子どもが10歳で亡くなってしまうことを出産時に知ったら、亡くなる未来を変えることに必死になり、与えられた時間を精一杯大切に生きていくことはできないと思う。紗友里は優しくて強い。そんな妻の想いに譲がちゃんと気付けて良かった。過去も未来も変えることは出来なかったけど、過去や未来に抱えていた想いを変えることができてよかった。

0
2025年08月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ひとめぼれ。
こんなひとめぼれなら、されてみたい。
途中、ストーリーが平坦で冗長に感じる部分もあった。
しかしながら、最後はよく考えられた伏線回収だった。

0
2025年11月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

たぶんデビュー作以来の辻堂作品。
テンポ良くて、一気に読めた。「ちぃこ」の正体や散りばめられた伏線にはなんとなく気づいたので、その答え合わせをしたくて一気にっていうのもあったかな。
それにしても、辻堂さん平成生まれ?80年代の描写が素晴らしくて、それこそ、ちぃこの言動でタイムスリップした気分になった

0
2025年08月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

愛娘を病気で亡くした譲の前に、1984年からタイムスリップしてきた、愛娘と同じ歳くらいの少女と過ごすうちに、変わっていく想い……。もしかして?と予想はついたとしても、他の伏線や展開に胸が熱くなる。目の前の事だけ、自分の気持ちだけ考えてはいけなかったとしても、人は弱い生き物だからな。でも、もし朧げにでもわかっていたなら変えられなかったかなぁ、うう2人にこれから幸せになってほしいよぉって願ってしまう。

0
2025年08月10日

「小説」ランキング