【感想・ネタバレ】アメリカのデモクラシー 第二巻（下）のレビュー

トクヴィル / 松本礼二

一国の人民の境遇が平等になるにつれて、個人はより小さく見え、社会はより大きく映る──国民の平等化が進んだ民主的国家にこそ生じる強力な専制政府の脅威を予言、個人の自由の制度的保障を主張する。（全4冊完結）

[ブクログ · ★★★★★]

平等化・脱階級化のもたらす、家庭・個人レベルでの変化、軍隊の傾向、革命と平等化の関係性…と総まとめ。
平等の思想が広がり実現化していく社会が生む弊害や課題について考察しており、民主主義社会の求めるもの、自由、そして国家の在り方とはどうあるべきなのか、という今日にも通づる重要な問いについて考える機会になる。