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どんなものかと思ったけど、戦争の背景に当時の風俗からとても詳しく書いてありとても面白かったです。
但し、部族名が大量に出てくるのと、地名や川の場所など地理的背景が分かり辛いのが難点です。
添付の地図は分かり辛いので、地図を印刷して書き込みながら読み進める必要がありました。
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カエサルが自身の有利に書いていたり、ゲルマーニー人への偏見っぽい描写とかもあるけど、総体的に読み物としてのレベルが非常に高いことにまず驚かされる。最後のウェルキンゲトリクスの描写にあたっては、彼の指揮官としての素質が十分に描かれているし、それを敵としてカエサルが非常に警戒していたことも分かる。古典やローマが好きな人なら絶対に読むべき。
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ローマ人の物語の該当箇所を読みつつ平行して読んでみた.
簡潔でありつつ面白い.
これ原文で読んでみたい…そう思ってラテン語に手を出してしまった.
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いろいろな人が愛読書として挙げていたが、なかなか手に取らなかった。しかし、読んでみるととても面白くて一気に読んでしまった。現代にも通じる問題への対処の仕方、統率の仕方がいくつも見られた。今度は部族や土地の名前を頭に入れつつ読んでみたい。
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カエサル(前102頃‐前44)の率いるローマ軍のガリア(今のフランス)遠征の記録。現地から彼が送る戦闘の記録はローマ全市を熱狂のるつぼに化したという。7年にわたる激闘を描いたこの書物こそ、文筆家カエサルの名を不朽にし、モンテーニュをして「最も明晰な、最も雄弁な、最も真摯な歴史家」と賞讃せしめたものである
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共和制ローマの指導者にしてローマの共和制に実質的に終止符を打ったユリウス・カエサルが、紀元前58年から51年にかけて行ったガリア(現在のフランス)遠征の記録。
元々は元老院への報告書だったためか、余計な修飾を省いた徹底的に実務的で論理的な文章。その簡潔で洗練された文体ゆえに、ラテン散文の傑作と言われた作品です。
実際、読んでみると簡にして要を得たシャープな文体に引き込まれて最後まで一気です。ビジネス文書かくあるべしの見本。訳が少し古色蒼然としているのと、カタカナ地名と部族名の多さに目をつぶれば、下手な小説なんかよりよっぽど面白い。最後のアレシア攻防戦の描写は激戦の様子が目の前に浮かぶようです。
読む場合は、カタカナ地名と部族名は思い切って気にしないか、塩野七生の『ローマ人の物語』に載っている地図を見ながら読むかしないと、最初で挫折すると思います。
岩波版は原文全8巻のうちカエサル自身が書いていない最後の第8巻が入っておらず、事実上の最終決戦だったアレシア攻防戦までです。講談社学術文庫では、ガリア遠征後のポンペイウスとの内戦を描いた『内乱記』も刊行されているので、そちらも読みたくなるような出来でした。
ちなみに、有名な「来た、見た、勝った」は、内乱時にとある戦闘に勝ったカエサルが、ローマにいる部下に送った戦勝報告。余計な修飾語がないところが逆に凄みを増しています。デキる男はかっこよすぎます。
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カエサルの文章がよめるというのも不思議だけれど、実際むちゃくちゃ面白い。フランスやドイツへのイメージを本書で作ったおいらはたぶん間違っている。
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カエサル(前102頃‐前44)率いるローマ軍のガリア(今のフランス)遠征記録(前58-52)
二千年以上読み継がれ今なお愛される不滅のロングセラー
このガリア戦記を初めて読んだ時は、歴史書の登場人物の英雄本人が書いた書物を
2000年後に自分が読める事に幸運と偉大なるロマンを感じたものだ(笑)
このガリア戦記@近山訳はラテン語原文に非常に忠実に訳している為、日本語として読むと
少々読みにくいがあのキケロ、モンテーニュをして「名文」と絶賛せしめたラテン語原文の
簡潔明瞭な文体を忠実に再現していると言えるだろう。
しかし最初に読んだ時はカエサルが「第三者」のように書かれていることに少々とまどった。
内容も勇壮な戦いの文学というよりは…言葉は悪いが説明書きが続く戦場レポートと言った方が
ピンとくるような感じを受けた。
あと何より混乱したのがやたらと出てくるガリアの部族名や長ったらしい人物名。
この本を読み進めるにあたり、さし当たって必要なのはフランスと古代ガリアの地図と古代ローマの
基礎知識と根気と情熱である(^^)
ローマについて書かれた本を読み(手近では塩野七生)地図を見ながら叙述された地形を頭の中で
整理していく内に次第にその簡潔明瞭な文章の魅力に気づき虜となるだろう。
最初は嫌いになるほど混乱したガリア部族名も、いくつかその部族名が起源となって現在のフランスの
地名になっていると発見していくと親しみがわくし、地理感覚が掴めれば行軍の進路や戦闘体系なども
わかるようになり、より立体的にこの戦記を楽しめる。
このガリア戦記では当時のガリアの状況、ローマ軍の戦い方を実に簡潔に把握できる。
ローマ軍がいかに土木技術に富んでいたか、情報収集を怠らなかったか、敵に対していかに苛烈で
そして時に寛容であったかを知りながら、名高いカエサルのガリア征服を知ることができるだろう。
ガリア戦記最大の戦い、ガリアの英雄ウェルキンゲトリクスとのアレシアの戦いでガリアが平定されるまで、
カエサルは現在のフランス、オランダ、ベルギー、イギリス、ドイツ、スイスと縦横無尽に駆けめぐり
ガリア人と戦っている。
第1巻(B.C.58) ヘルウェティイ族との戦闘
第2巻(B.C.57)ガリア北東部への遠征
第3巻(B.C.56) 大西洋岸諸部族との戦争
第4巻(B.C.55) 第一次ゲルマニア遠征、第一次ブリタニア遠征
第5巻(B.C.54)第二次ブリタニア遠征、ガリア北東部において遠征初の大敗
第6巻(B.C.53)第二次ゲルマニア遠征
第7巻(B.C.52)全ガリア人の大反攻、アレシアの戦い
ガリア戦記ではガリア人は野蛮人のような叙述をされているが、彼らが誇り高く自由を求め、
命を賭けてローマ軍と戦い、そしてカエサルの元に敗れ去った経過を知ることができる。
カエサルに破れた事で、その後ガリアはローマ化そして文明化しローマ帝国の属州として繁栄することに
なるのが歴史の皮肉と言える。
歴史的第一級史料にして文学的にも第一級と言える名著。
機会があったらラテン語原文でカエサルの名文を目と耳で味わうのも良いだろう。
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戦い、勝ち、裏切られ、また戦い、勝ち、裏切られ・・
これガリア平定なんて永遠にできないんじゃないのと思ったらいきなり終わる。
淡々と攻防が描かれているが、これマンガに落としたら大長編になりそう。
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くっそおもしろい。カエサルのガリア遠征をただ延々と描いてるだけなのに、下手な戦争ものの小説や映画よりはるかにおもしろい。
やっぱり戦争は兵站と土木技術なんだな。いかに物資を前線に運び、いかに陣地を形成するか。勇猛果敢な武人、軍師の奇策、なんてのは、戦争の上っ面のそのまた上澄みみたいなもんなんだよね。
Posted by ブクログ
観点の位置、視座が高い。
部下への叱咤と労い。
決断。
並々ならぬカエサルの軍才を感じます。
「人はすべて自由を熱望し、奴隷の状態を嫌うのが自然である」
そんなカエサルでも、ガリア地方を平定するのに7年。
最後の最後まで抵抗を示したガリアの部族。
アレシアの戦争。
しかし、
最後は暗殺され人生の幕を閉じる。
人生とは。
カエサルのガリアでの戦記を通して
考えさせられる著書でした。
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カエサルの自筆の書で当時の戦績が細かく書かれてる。紀元前にすでに文字のある文化がうらやましい。しかし、フランスも随分と細かく民族が別れていたんだな。今はどうなんだろうか。
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塩野七生を読んでいないと、かなり理解が難しかったように思う。添付の民族の地図を拡大コピーして、照らし合わせて読んだ。かなりあっさりとした文体。塩野七生であんなに盛り上がった”アレシアの戦い”もあっさりと書かれていた。一貫して思ったのは、カエサルは指揮官としての意識を強く持っていて、部下への指示も、また部下の行動に対する評価も、指揮官の目線で客観的に行っていること。なによりも、客観的事実に基づいて何事も判断していて、私情が一切、出ていないところがすばらしい。また、途中、カエサルが、ガリア人やゲルマニア人の文化や生活習慣、さらに生息している動物について説明しているのが、とても興味深い。
岩波の近山訳の方が、国原訳よりも、カエサル像がはっきりしているように思う。また、本の作りとしても、読み始めるにあたっての時代背景や地図が一番最初にあり、段落毎に注解もあって読みやすかった。
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読書目的:欧州の成り立ち,位置づけの理解.
感想:カエサルの「ガリア平定」と教科書で一行で片付けられる事業だが,各地で噴出する反乱をもぐらたたきのように抑えて達成されたことがわかる.戦記としても,ブリタニア平定,ローマ軍が壊滅したアトゥアトゥカの戦い,ヴェルキンゲトリクス率いるガリア勢との全面対決は,三国志に通jる面白さがある.また,ローマから見たガリア,さらにゲルマンが未開・野蛮の土地に他ならぬことが,カエサルの筆致を通して伝わり,その後のフランス,ドイツとローマとの位相を考えるうえでも面白い.
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塩野七生とか、司馬遼太郎が好きなら、
簡潔明瞭で、視覚的に戦闘を描写してくれるこの本は読んでも面白いかも。
ただ、地域名、部族名が多すぎるのが難点。
もっと図とかで説明して欲しい。
しかし、岩波文庫にこんなに面白い本が隠れてるとは思わなかった。
講談社学術文庫のほうが、意訳されてて読みやすいと聞いた。
こっちは、かなり学術的な訳し方をしていたので、やや読みづらい。
最後のアレンシアの戦いは、どうかんがえてもカエサル勝てないだろww
カエサルのチートっぷりがすごい。
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ユリウス・カエサルによる記録。ローマがガリア(現フランス)、ゲルマン、ブリタニアに侵攻した際の記録。土木工事の記録と、当時のゲルマン人、ガリア人、ブリタニア人の風俗に対する観察が興味深い。
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普通に読むのに苦労したのですが、普通におもしろくて困りました。
離れられなかった。
いわば業務連絡でしかないこの記録がこんなにおもしろいというのがカエサルのカエサルたる所以のような気がします。古代の人はかわいいな!
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カエサルによるガリア地方の討伐報告を自身の手で書かれた報告書。非常にシンプルでまるで第三者が記述したような印象を受ける。
部族の数が非常に多く、土地勘も無いので巻頭の地図を見比べながら読み進めることとなり時間がかかった。また、当時の設備等がイメージしにくいこと、登場人物の名前が長く皆似ていることも読みにくくしている要素と思う。
多くの苦労をしつつガリア地方を平らげていったカエサルは軍事と民政、両者の天才だったのだろう。
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多少の誇張はもちろんあるだろうが当時の戦況やカエサルの思考を垣間見れただけで価値があった。本のはじめの方に各部族や国の地図があるので、それを見ながら話を追っていくと戦況の進み具合などが俯瞰できて良いかと思う。
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以前読んだときは時代背景を理解していなかったため、全く楽しめなかった。
ローマ人の物語のカエサル(ルビコン前)を読んでからあたると、楽しめる。
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ローマ人の物語から派生して読んでみた。先にローマ人の物語読んでないと、理解は難しかったかも。非常に淡々と語られていて、カエサル本人の想いを読み取ることはできないけど、先読みの力と複数を同時に実行する力は良く伝わってきた。
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ユリウス・カエサルのガリア遠征についてのレポート。
2000年前の戦争報告書なので、かなり難解なものであることは確か。ハッキリ言うと、位置関係やどういう部族がどれくらいの領土を持っていて……というところが(現代の日本人には)ほとんど分からない。当時の人々にとっては自明のことかもしれないけれど、やはり2000年後の人間には優しくないのは明らか。
なので、補完するような「図説ガリア戦記」みたいなものがあれば、併せて読んでみると面白いかもしれない。当時のガリアの人々の政治体制とか、習俗とか、ローマの対ガリア戦略などを概説したものがあれば、理解もかなり進むはず。翻訳はかなり良い。カエサルの論理的な人柄が偲ばれる。研究書としても戦記ものとしても、この本の価値は不朽だと思う。
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面白くはない。
物語を描いているのではないのだから当然といえば当然。
ただ、ところどころ緊迫した空気が感じられるところがあり、さすが古典になる名著ではあるなと納得する。
Posted by ブクログ
ユリウス・カエサルのガリア戦記。
塩野七生さんのローマ人の物語に引用されていて、どうしても読みたくなって。
読みました。カエサル、という人は文章においてもすごく魅力的な人物だった。