【感想・ネタバレ】トリストラム・シャンディ 上のレビュー

あらすじ

プルーストやジョイス等の“意識の流れ派”の源流とも先駆的作品ともいわれる本書だが、内容・形式ともに奇抜そのもので、話しは劈頭から脱線また脱線、独特の告白体を駆使して目まぐるしく移り変る連想の流れは、いつか一種不思議なユーモアの世界をつくり出し、我々はただ流れに身を任せ漂うばかりである。一七六〇―七年。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

地震の後に、死ぬまでに読んでおきたい本に手をつけたいと思って読み始めた。
世紀の奇書として有名だったので身構えてたら抱腹絶倒。
セルバンテスに影響を受けてるのも納得、『ドン・キホーテ』に近いおもしろさだった。
脱線に継ぐ脱線、手法の新しさ(白紙、なぜかストーリーを線で表すなど)は当然ながら現代では驚くほどではなかったけど、時代を思えばとんでもない奇才だということがわかる。
あと、これだけ引っ張って、あの中絶っぷりも最後に笑ってしまった。
スターンは病死して途絶したから笑うことではないけど、作品としてはものすごいオチだと思った。

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2011年07月10日

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