【感想・ネタバレ】愛がぼろぼろのレビュー

あらすじ

『クラスメイトの女子、全員好きでした』
『死にたい夜にかぎって』の著者、初の小説。


僕が住む町の外れに、変わり者の太ったおじさんが住んでいる。
学校では不審者扱いされていて、
僕もふざけて「ゴブリン」なんてあだ名をつけてしまった。
悪いことをしたと思ってる。
だってゴブリンだけなんだ。僕の頭を撫でてくれるのは。
お母さんは家を出て行っちゃったし、
お父さんは毎日僕を殴るから――。

少年と中年のくだらない日常が、心の傷の在処を教えてくれる。
自らの過去を投影して描いた、悲しくも笑顔になれる、
自分だけの愛を探す物語。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

毎日お父さんに殴られていた「僕」の物語。
暴力が日常になっていく様子はとてもつらいけれど、ゴブリンや鰻きょうだい、鶴さん、地蔵のおばさんなど、家族以外の人たちとのふれあいにあたたかさを感じ、救いがあってよかったと思いました。
「僕」は著者自身の幼少期の姿であり、ゴブリンはその後の著者(大人になった自分)なのかもしれないですね。

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2025年06月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

毎日親父に殴られて鉄になる主人公が哀しく笑える
ギャンブル好きのふらふらしてるゴブリンや、その相手をするめちゃ色っぽい鶴さんがほんと良い
同じ痛めつけられる境遇の兄妹が殺したい空手強者の父が、女装好きで家庭的なのも腰砕けで良い
最後の対決を裏切る結末もなかなかに味わい深い

0
2025年11月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

子どものことを自分の好きなように扱っていいと思ってる親に怒りしかない。自分より弱いものを、本来は庇護しなきゃいけない存在をなんで殴れるんだろう。そんな主人公の少年の物語。ゴブリンがね。いい加減でだらしなくてそれでも真っ当な大人なんだよ。関わることで世界が少しづつ変わっていく。優しく見守る人や友達。ラストにほろり。急にいい親にならない、マシになるだけってのが現実にがあってよかった。

0
2025年08月13日

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