あらすじ
インドという未知の世界を旅する。
「インド! 絶対いっしょに行く」と宣言した姉の横で、
「わたしは行かない」とあっさりと答えた三葉。
父が赴任するというインドに、全く興味が無かった三葉だが、偶然知ったある人のインドの小説に夢中になり、気持ちはどんどんインドの魅力に引き込まれていく。
小説の中の主人公は語る。
都会から都会へ、飛行機でヒューンと飛んでいって、適当に観光をして、お土産を買って「ああ、楽しかった」と、自己満足をして戻ってくる。そんな旅ではない旅がしたかった。まさに地をはうような、手探りの旅。そういう旅からしか見えてこない、インドを見たかった。手探りで何かを、この手でつかみたかった――。
どんな冒険が始まるのだろうか?
三葉の心の中でも化学変化が起こりだした。
感情タグBEST3
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インド旅行記だ。
噂通りのインド、だけど、様々な教えと信仰が脈々と受け継がれ、人だらけの国。
不思議な感じだ。
インドに行きたいけど、私は恐怖の方が強いかな(笑)
Posted by ブクログ
最初から最後まで楽しく読み進められる素敵な作品でした。旅行が好きな人もそうでない人も旅情をそそられるのではないかと思わせる魅力的な描写と内容でもありました。それと、作者へのファンレターや感想のお手紙書いてみるのもいいかなぁって気持ちにもなりました。(^_^)
Posted by ブクログ
小像のお話は泣けてしまった。
飼い主との心の繋がり。それが、混沌としたあのインドの経験から書かれるなんて!、
平和な日本の我が家のペットとの間に、この関係は築けてないかも。
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インドかぁ。父が出張でお腹を壊したことくらいしか縁がない国だけど、なんだか無性に行ってみたくなった。人生リセットしたいと思う今の私の救世国かも。「ある晴れた夏の朝」の作家
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小手鞠るいさんが二十代から三十代にかけて、二度インドへ旅をしたとき(合計五か月)の体験に基づいて書かれた本(児童書)です。
インド象に乗った女の子の装画が気に入って、読み始めました。
中学生の三葉が読んでいる絵本作家の原稿が、インドへの興味をかきたてました。「インドは宇宙」という言葉どおりに、想像もつかないようなことが起きる未知の場所でした。中学生のときにインドに触れることができ興味関心がわいたら、大きな目を養うきっかけになるのでは、と思いました。
インドは大好きになるか、嫌いになるかの二択しかないことと、母なるガンジス川と言われる意味が、初めてよくわかりました。
いい本に出会えました。
〈もくじ〉
絵本
手紙
訪問
原稿
第1章 ブロードランズホテルへ
第2章 人人人牛のカオスの海へ
第3章 列車に揺られて
第4章 ガンジス川のほとりで
引力
第5章 菜の花の風にふかれて
詩集
第6章 波の音に包まれて
最終章 さようならインド
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良かった。何がどうかとかの理屈抜きに読んでいて良かったと思った。街の信用出来ない感じや電線のぐちゃぐちゃした点などどれ一つも行きたい国ではないのだが、この国を生き抜いてこそ認められた感があると言うような変な気持ちが働いた。
Posted by ブクログ
インドに行くと価値観変わるとか、いろいろ話には聞くけど、この本読んだらその感覚がわかるような気がした。私がインドに行ったら、大好きになるだろうか大嫌いになるだろうか。日本での当たり前の価値観をぶち壊さないと、大好きは難しい気がするなぁ。
Posted by ブクログ
作中に出てくるインドの旅の物語はエッセイのような臨場感があって、一緒にインドを旅しているような楽しい気持ちになれた。文化や宗教観にはとても興味のある国