【感想・ネタバレ】エンジニア育成現場の「失敗」集めてみた。 42の失敗事例で学ぶマネジメントのうまい進めかたのレビュー

あらすじ

「リアルすぎる!」と話題を読んだ失敗の教科書・第2弾!
残念なマネージャーにならないための「育成」アンチパターン集!

人材不足の開発現場において「エンジニアをいかに育成するか」は重大なテーマです。しかし、技術の指導や業務の割り振りだけでは、チームも個人も思うようには育ちません。エンジニア育成には、ソフトウェア開発と同じかそれ以上に繊細で複雑な「マネジメント」の力が求められます。

・優先度をつけずに業務を丸投げする「FIFO型業務依頼」で、キャパオーバーを招いてしまった
・「アレと同じに作って」と曖昧な指示を出した結果、意図と違う成果物があがってきた
・レガシーシステムの担当を任せたら、新しい技術を求めて転職されてしまった

などなど、意図せぬ失敗は数多く潜んでいます。最悪の場合、せっかく採用した人材が早期離職してしまうことも、現代のIT業界では珍しくありません。

本書は、そんなエンジニアの育成・マネジメントの現場で起こりがちな「落とし穴」を集めた失敗事例集です。架空の開発現場を舞台に「新人研修」「OJT」「チーム編成」「評価」などで起こりがちな失敗を42篇収録。著者の実体験をもとにした、フィクションとは思えない臨場感抜群のエピソードの数々を通して、失敗をどうすれば回避できるのかを解説します。

育成とは、部下や後輩のキャリアに責任を持つこと。簡単にはしくじれないからこそ、あらかじめ「失敗の型」を知っておくことが、マネージャーとしての成長にもつながります。「育たない」「任せられない」「定着しない」ーーこれらの壁を乗り越えるための、よりよい現場づくりのヒントを手に入れましょう。

【収録エピソード(一部抜粋)】
●すべてが最優先「FIFO型業務依頼」
●完璧な報告を強制する「賢者のレポート」
●謎のコメントで迷宮入り「ダイイングメッセージ型コメント」
●アレと同じに作って「現物合わせ仕様」
●チームでひとりぼっち「疎結合配属」
●俺は独りで学んできた「一匹狼エンジニア」
●キャッチアップできない「伝統技術の継承者」
●過保護がやりがいを奪う「上っ面ホワイト育成」
●すべてを知りたがる「メトリクスコレクター」
●採用応募者をやりこめる「技術学会面接」
など全42篇!

【目次】
Chapter1 「新人研修」で失敗
Chapter2 「OJT」で失敗
Chapter3 「チーム編成」で失敗
Chapter4 「評価」で失敗
Chapter5 「コミュニケーション」で失敗
Chapter6 「採用」で失敗

※本電子書籍は同名出版物を底本として作成しました。記載内容は印刷出版当時のものです。
※印刷出版再現のため電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。
※印刷出版とは異なる表記・表現の場合があります。予めご了承ください。
※プレビューにてお手持ちの電子端末での表示状態をご確認の上、商品をお買い求めください。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

エンジニア育成の「あるある失敗談」をもとに、育成の落とし穴とその解決策をユーモラスに描いた一冊。架空のコミカルなシチュエーションを交えながら進むため、専門書だけど肩の力を抜いて読める構成になっていると思います。

特に印象的だったのは、「ソフトの品質はチームの人間関係で決まる」という言葉。技術力だけでなく、人と人との信頼関係こそが良い成果を生むというメッセージに、深く共感しました。

また、心理的安全性の確保や、業務の目的と受け入れ基準の明確化、社内での標準化組織の設立といったテーマは、単なる育成論にとどまらず、組織運営やマネジメント全般にも通じると思います。エンジニア領域に特化した内容もありますが、多くはあらゆる職場に共通する知見として活かせるものという印象。

エンジニアを育てる立場の人はもちろん、育成される側や、チームでものづくりに関わるすべての人に読んでほしい一冊。カジュアルな文体で読みやすく、実践的なヒントと共感を同時に得られる内容だと感じました。

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2025年10月11日

Posted by ブクログ

新人を教えることになったので読んでみた。失敗事例から新人育成の注意点を学ぶことができる。新人に対して「作業」を振りがちになってしまうのは気をつけたいと思った。仕事の目的やなぜを伝えることが大事。

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2025年10月31日

Posted by ブクログ

共感しっぱなしの「育成あるある」が満載。
失敗を軸に学べるので、説得力もあり実用性も高いです。
理論より現場のリアルを知りたい人、育成でつまずいた経験のある人には特におすすめ。
読みやすくて、実務にすぐ活かせる内容でした。

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2025年07月17日

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