あらすじ
空前絶後の人間消失。巫女が消える!見事な消失、ミステリー界騒然!! 瀬戸内海の鳥坏島、断崖絶壁の拝殿で行われる<鳥人の儀>とは何か? 刀城言耶シリーズ第二長編、待望の刊行。
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Posted by ブクログ
ホラー要素は少なめ。
ミステリとして読むものかなと思った。
最後のオチのためにストーリーが構成されてるんだなぁと思った。
最後に謎が解けてスッキリ読み終われた。
建物の描写が僕の読解力不足なんだろうけどあまり映像として頭に描くことができなかった。
謎のリスト化もあまりわかりやすくはなく、考え方としてはそうするべきなんだろうけど、小説として読むのは少し冗長というか読みやすいものではなかった。
Posted by ブクログ
こんな怪しい儀式にも、神秘的な舞台のど真ん中にいても、恐怖に取り込まれずにあくまで現実的に事件を解明しようとする主人公がいいなと思った。これだけ不気味な要素がありながら、この妙な冷静さを持ち続ける点は読んでいて安心できる。
前作よりも怖さは控えめだったように思うけれど、その分ずっしり重たい内容だった。想像以上に本気の儀式だったことが分かり、命をかけた姉の思いを何としてでも守りたい弟、切ない。赤い旗があがってさえいれば成功だったなんて、切ない。
巫女の間だけで引き継がれてきたこの儀式、朱里にもその役目が回ってきてしまうのかな。余韻の残るラストが良かった。
Posted by ブクログ
刀城言耶シリーズ第2弾。前作とは打って変わって孤島を舞台にしたクローズドサークル、とあらすじを読む限りそんなイメージでしたが、中盤から推理が始まったりと一筋縄ではいかない展開が続いて面白かったです。推理をしては否定してを繰り返すスタイルは好きです。途中の洞窟に入る場面は江戸川乱歩の「孤島の鬼」を思い出しました。オチは無理があるなあと思いましたが、人間関係がすっきりしている分前作よりも読みやすかったです。
Posted by ブクログ
解説にある通り、まさに
「本邦の民族風習に根ざすオカルト趣味とロジカルな謎解きの興趣を高度に融合させ」た作品。
ホラー要素は前作より抑えられており、人間消失の分類などロジカルさはかなり増している。
21個の謎を一気に解くあの真相の衝撃はハンパではなく、一瞬天を仰いでしまった。
全体的に推理の根拠が弱くは感じられるものの、伏線回収もとても巧い。
だが、18年前の事件の真相はさすがにいただけない。6歳がそれを思いついき、そして実際に七人の死体を処理したというのは無理がある。
それ以外は、個々のトリックや、“探偵が犯人にトリックを提供した”という皮肉的な事実などなど、本当に面白い。
あの鳥肌が立つラストも見事。
前作では正直邪魔に感じられた民俗学の講義が(何故か)本作では面白く感じられたこともあり、前作よりもハマった。
これもなかなかの傑作だと思うのだが、本作をも凌駕するらしい『首無〜』とやらはどんなもんなのか、今から楽しみで仕方ない。
好き
このシリーズの中では評価がわかれる作品ですが、私は好きでした。トリックもえ!とはなりますが、まぁ単純ではありますし。登場人物も少なく舞台もわかりやすいので。雰囲気もしっかりいつもの感じですし、楽しめました。