【感想・ネタバレ】翠雨の人のレビュー

あらすじ

「雨は、なぜ降るのだろう」。少女時代に雨の原理に素朴な疑問を抱いて、戦前、女性が理系の教育を受ける機会に恵まれない時代から、科学の道を志した猿橋勝子。戦後、アメリカのビキニ水爆実験で降った「死の灰」による放射能汚染の測定にたずさわり、後年、核実験の抑止に影響を与える研究成果をあげた。その生涯にわたる科学への情熱をよみがえらせる長篇小説。

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Posted by ブクログ

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化学者(特に海水雨の放射線)として有名な猿橋勝子先生の伝記でした。少し難しいところもあり、読むのに時間がかかりましたが、最後まで読み切りました。特に第4章の終わり方がきれいでよかったです!

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2026年06月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

女性の人生に選択肢が少なかった時代に、信念を持って自分の好きなものを突き詰めて生き抜きた人生に心動かされた。また、三宅先生をはじめとして素晴らしい方々に恵まれていたのも、彼女自身の科学に対するひたむきな姿勢が他の研究者たちを惹きつけていた証拠なのだと思う。
ビキニ水爆実験の放射能汚染に向き合う姿は、科学者としての使命感と、これ以上被害者を出してはならないという1人の人間としての強い意思を感じた。核兵器を作るのは科学者だが、その脅威から人類を守るのも科学者である、ということを体現しているようだった。
相互検定の結果がフォルサムのチームを上回っていたシーンは、勝子が今まで取り組んできたハードワークが、きちんと分析化学の結果として証明されて清々しかった。
猿橋勝子さんの存在を知ることができて、この本にはとても感謝している。

0
2026年07月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

猿橋勝子さんが著名な科学者になるまでの物語。初めは普通の小説だと思って読んでいたけど、実在する方だと知ってビックリ。
女性は大学に行くことも許されず専門学校で科学を学び、女性は結婚して家庭に入るのが当然だという戦時中、原爆で放射能に侵された日本で化学者として素晴らしい業績を遺し、アメリカにもどんな権威にも果敢に挑んだ。晩年は女性科学者のために働いた勝子さん、人としても女性としても尊敬します。
ずっと味方でいてくれた兄や、実習生を平等に見てくれた三宅先生の存在も大きかったんだろうなと思う。フィクションらしいんだけど、どこまでが史実でどこからがフィクションなのか全く分からない。でも面白かったです。

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2026年07月29日

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