あらすじ
見るも無残に顔が潰れた死体、変転してゆく事件像(「石榴(ざくろ)」)。絶世の美女に心奪われた兄の想像を絶す る“運命”(「押絵と旅する男」)。謎に満ちた探偵作家・大江春泥(しゅんでい)に脅迫される実業家夫人、彼女を恋する私は春泥の影を追跡する――後世に 語り継がれるミステリ「陰獣」。他に「目羅博士」「人でなしの恋」「白昼夢」「踊る一寸法師」を収録。大乱歩の魔力を存分に味わえる厳選全7編。(編者解説・日下三蔵)
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Posted by ブクログ
〜記録〜
石榴→
ラスト5ページで全てがひっくり返る内容だった!ラスト石榴が爆ぜたような死に方の比喩がされたのは誰でもなかった人としての伝えた方をしたかったのかなあ、と
押絵と旅する男→
ワードとして押絵との間にレンズのような働きをするものをたくさん散りばめることで、より鮮明に見えているような錯覚を起こさせているが、正体はとても曖昧なものであるのが、魅力だと感じた
目羅博士→
模倣、鏡、月の光、、、全てが揃った時に起こる有り得ないけれど、もしかしたら起こってしまうかもしれないと思わせる殺人の方法にとてつもなく恐怖を感じた
人でなしの心→
タイトルに含まれる3つの意味
①本にある通り、この世のほかの恋。
人ではないものに恋をしている門野
②嫉妬と恨みで狂ってしまった私(京子)のこと。
もはや人ができることではない
③最後に不気味な笑みを浮かべていた人形。
人形ではない=人ではない=人でなし
白昼夢→
とても強烈な印象が残る。
白昼夢か現実か分からない曖昧な始まりから、その情景はかなり濃く鮮明で夢とは思えない
踊る一寸法師→
私以外が狂っていると感じる世界を、まるで自分もその現場にいたような不思議な感覚を覚えた
陰獣→
これ好き。中編でも退屈することがない。
大江春泥の描写が気味が悪すぎて印象に残るため、存在しているように思える。六郎は寒川と同様元は変態性欲者ではなく、静子が育てたのではないだろうか。静子と結ばれていたとしても、六郎と同じ運命になった可能性もあると思うと、、、こっわい
Posted by ブクログ
柘榴のような、語り手が犯人のパターンはかなりあると思うが文章が好き
最後の谷から落ちた谷村氏が大きな柘榴のように見えたというのが、なんて文章だと印象に残っている。その後のかたみの品である目玉の描写もたまらなく好き。
Posted by ブクログ
陰獣をまだ読んでなくて購入しました。江戸川乱歩を読みはじてめてまだ日が浅いけど出てきた他作品?何故か奇跡的にほとんど読んでいての興奮と、途中で「得意のこのパターンか、なんかわかってしまって面白くないな」を予想外の展開で裏切るもので凄く面白かったです。