【感想・ネタバレ】食卓の情景のレビュー

あらすじ

いちばん好きなものは? と問われたら、鮨と答える、にぎっている時の主の眼の輝きがすばらしい。少年時代、どんどん焼屋に弟子入りしようとして〔鳥の巣焼〕という珍品を発明する。松阪牛が丹精こめられた処女なら、伊賀牛はあぶらの乗りきった年増女、これをバター焼、ついですき焼と賞味する。おいしい食べ物に託して人生観を語る無類のエッセー。著者自筆のカット7点挿入。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

どんどん焼きから高級料亭での懐石料理、東大寺の結解料理、池波正太郎の全国食べ歩きと交友録、家庭で美味しい手料理を食べるところの勘所を書き記したもの。

祖母や母、祖父などの思い出話に古き良き江戸っ子の情景が浮かぶ。
「食べてすぐ寝ると牛になるよ」
「町田の牛てん買って来ておくれ」
 「喧嘩しちゃあいけないよ」
愛猫のシャム猫フロが清酒をねだりに夜の書斎にやってきたり、当時の映画の講評をしたり楽しい。

いせ源 あんこう鍋
三条 松鮨
京都 志る幸
村上開進堂 好事福蘆
本牧 隣花苑

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2019年05月19日

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