【感想・ネタバレ】女王国の城 下のレビュー

あらすじ

宗教団体〈人類協会〉の総本部にいったんは温かく迎えられた英都大学推理小説研究会の一行だったが、殺人事件が突発するや問答無用の軟禁状態に。協会幹部は警察に通報せず自分たちで犯人を突き止めると宣言。自由を回復するため推理研のメンバーも助力を約すが、調査は思うように進まない。そして焦躁の一夜が明けた総本部に銃声が轟き、さらなる犠牲者の存在が明らかになった。抵抗運動も試みつつ真相究明に努める推理研会員。思いがけない人物の登場によって事態はまたも転回、謎は深まったかに思われたが。大いなる混沌に秩序をもたらす名推理、江神シリーズ第4作となる本格巨編。

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ネタバレ

物語が一気に動いてワクワクした。過去の事件との繋がりも、頑なに警察を呼ばない理由も、ちりばめられた伏線が回収されてスッキリした。宇宙人の話で少し難しいところもあったがおもしろかった。
作中に出てきた『エペペ』を読んでみたいと思った。

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2026年09月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

上巻ではわりと平和な感じだったけど下巻は凄い。

就職活動中なのに行動力がヤバい。普通なら躊躇ってしまうだろうに…

最後に全部謎が解けた時にはなるほどそういえば…みたいに思ったりして。
ただ犯人は全然的外れな予想だった

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2023年05月19日

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ネタバレ

「丸ごと新興宗教の街」(バチカン市国みたいな?)にそびえ立つ城に江神を救い出すつもりで乗り込んだアリスたち英都大学推理小説研究会のメンバーは、ミイラ取りがミイラになった状態。
謎を解かないと解放してもらえないゲーム?

ミステリのネタバレほど語ってはいけないものは無いので、多くは語れませんが・・・
(上)のレビューで、次に殺される人が分かったとか書いたのがお恥ずかし過ぎでした。

時事問題的に、新興宗教についてはあまり触れたくないのですが、この「人類協会」は宇宙人ペリパリの再臨を待ち焦がれる、というある意味SFサークル活動的なノリであると、何度も強調されている。
物語の設定は1990年で、その後に起きるサリン事件を引き起こしたような危険な教団では無いということの説明なのだろう。

殺人事件を警察に通報しない、アリスたち「ゲスト」を監禁して外に出さないなど、非常識な手段を取ってくるが、協会上層部の者たちや会務員の会話や感情表現は普通に人間的であり、なかなか謎が解けなくて焦れてくるところを、彼らと江神、アリスたちの丁々発止のやりとりが飽きさせない。
マリアの大立ち回りや、織田との逃避行、アクションシーンもあってサービス満点!
なんだかジブリ的なチーちゃんの存在も物語に彩りを添え、かつ重要なカギを握っている。

そして、十一年前の不思議な事件ももちろん絡んでいて、江神が皆を集めての謎解きが始まるのですが、名探偵が全て物語って終わり、というのではなく、集められた容疑者たちがそれぞれ考察し、意見を述べ、まるで捜査会議のようになっているので、『読者への挑戦状』で玉砕した読者(私です)も、段々と考察が進んでいくのだ。

犯人が誰、というところより、別の件で「やられたー!」と思った。
警察への通報を頑なに拒む理由というのは、少し考えれば分かることなのに、胡散臭い、何か企んでいるのでは?国家に対するテロとか?・・・とついそちらに目が向いてしまったために、全然気づかなかった。
宗教に「立ち入ってはいけない聖域」が存在する事で事件は複雑になり、また逆にトリックが成立する。

そして・・・江神さんが人類教会を訪れたことにはやはり隠された理由があった・・・

アリスとマリアの会話に出てくる「さびしさ」についての考察。
ストレートにこういう談義ができるのが、この時代の若者らしいと思う。
彼らの語る「さびしさ」に耳を傾けながら、目の前に浮かんでくるのは江神の横顔だ。

これは、学生アリスシリーズの長編5作を予定しているうちの4作目ということ。
あと一作、書かれるんですね?
待ち遠しすぎます。
必ず書いて下さい!なむなむ。

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2022年07月22日

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ネタバレ

江神シリーズの最高傑作では!? と感激した本作。
数々の名誉ある賞に選ばれるわけです。
宗教団体の総本山に囚われの身となったアリスたちの脱出劇は前作を凌ぐほどのダイナミックさで冒険小説さながら。そして同時に多発する殺人の謎、何かを隠している人類協会の謎、とにかく謎だらけ。ピースがバラバラすぎて、これは繋がるのか?と疑問だらけでしたが、江神さんがほつれた糸を紐解くように全てが一つづつ繋がっていくのが本当に気持ちが良い。偶然弾丸が樽にあたっていなければ、解決は困難を極めていたのではないでしょうか。
江神さん一人が淡々と真相を明かすのではなく、様々な議論が交わされるのが面白い。答えが提示され、そしてひっくり返されるのにも驚きました。
しかし、そうして二転三転させることで不明瞭なものが除かれて答えが顔を出すんだから江神さんの話術はすごい。
なかなか代表が顔を出さないので、何らかの不慮の事故で命を落としていて、それを隠蔽しようとしているのでは? とまで考えましたが、まさか誘拐とは。そして上巻の冒頭に戻るとは。感服しました。
アリスやマリア、モチ先輩信長先輩が大学生らしくパワフルで親しみ深くて、会話がとても楽しい。

松浦正人さんの解説で、江神さんと犯人を「ひょっとしたらなっていたかもしれない、もう一人の自分です」と述べられました。予言はただの呪いだと心の底から思います。人生を狂わせるものだと。江神さんが切ないほど大人すぎて、こちらが悲しくなってくる。第五作目で、呪縛から解放されてほしいです。

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2022年02月08日

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ネタバレ

ちょうど良い難易度で面白かった!
いや、犯人は外したんですけどね。
私の推理は、1人目と2人目を3人目の被害者が殺していて、3人目の被害者を丸尾(だっけ?筋肉マッチョの人)が殺したというもの。
単独犯だという前提があったならこの説にはいかなかったんだけど、なんとなくこのくらい入り組んでるんじゃね?と思ってしまった。
丸尾も16年前にこの村にいた子供だったし。
けど、推理の過程は合ってたので楽しく読めました!

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2026年04月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一人で宗教団体の本拠地に赴き軟禁されてしまった江神さん。
ペリパリ降臨をひたすらまち続ける聖堂にて殺人事件が発生。その事実を通報せずに、自分たちで犯人を見つけるという非常に怪しい人類協会。江神一行は軟禁からもはや監禁にアップグレード、結構な尺を脱走劇に使うという特殊な設定だった。

11年前の事件と照らし合わせると、犯人当てまではうまくできた。ただ死体の影になって隠れてたっていうのはいくらなんでも偶然すぎないかと思い、あまり自信は持てていなかった。

人類協会に対して怒りが沸々と湧いていたが、彼らにも事情があることがわかったのでまぁ許す。やっと犯人死なせない話が出てきて安堵、江神さんは犯人死なせる趣味でもあるんかと思ってた


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2026年03月09日

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ネタバレ

女王国の城・下巻。
物語が怒濤の展開で進んで行ってとても面白かったです。城からの脱出、11年前の事件の謎、協会が秘匿にしようとする秘密、江神の家族などなど。濃密な展開と謎が襲いかかってきて、読む手が止まりませんでした。
館の構造を使ったトリックやどんでん返しとかが無い代わりに、情報統制の中でいつもより少ない情報で論理的に真相にたどり着いたのは本当に凄いの一言でした。動機や目的も盲点を突いたものばかりで目から鱗でした。
まさかの江神の家族の話まで登場し、江神の母親の予言はどうなっていくのか、次の長編が待ち遠しいです。

この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
江神二郎:宮野真守
有栖川有栖:岡本信彦
望月周平:八代拓
織田光二郞:古川慎
有馬麻里亜:釘宮理恵
由良比呂子:竹内順子
吹雪奈央:松本梨香
臼井勲:津田健次郎
丸尾拳:ボルケーノ太田
稲越草介:高橋広樹
青山好之:梅田修一郎
本庄伽耶:楠木ともり
パトリック芳賀:羽多野渉
佐々木昌晴:浪川大輔
天川富恵:井上喜久子
天川晃子:福圓美里
金石源三:千葉繁
金石千鶴:古賀葵
荒木宙児:斉藤壮馬
椿隼一:井上和彦

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2025年01月13日

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ネタバレ

第4弾 後編
久々にゾッとした。わかったことなんてないけど、本当に真相がわからなくて、もう望月を笑えない位わからなかった。またはぐれて、再会してはぐれて…教会の隠し事が見えないし、11年前の事件とか、絡みが多すぎて混乱しかけたけど、そこは名探偵江神。ちゃんとわかるように話してくれるのでじわじわ犯人が見えてきた時は自分が追い詰められているかのようにどきどきした。11年前の殺人、行方不明、小火に悲恋、そして今回の隠し事と殺人。 最後に全部スッキリするところはさすが。信じられる友だちがいいな。

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2022年10月09日

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ネタバレ

不思議の国での論理的な解決。
命預けたい。

意図してクローズドサークルになっていたわけね。
アリスに命をあずけるラストシーン、ほのぼのしていてとても好き。

いつも読者への挑戦は無視する派。(笑)
というか早く解決編が読みたくなっちゃうのよね。
これは本当によくよく考えれば、
クローズドサークルになってしまった理由は当てられるかもしれない!

殺人の謎、クローズドサークルの謎と、
謎が二重になっていて、いままで張り巡らされていた伏線が回収されたときは本当にスッキリ!

クールで冷静な江神さんかっこいいな。
EMCメンバーのやりとりも、非常事態でありながら、
関西感満載でほのぼのしてて大好き。
こうして関西への憧れはムクムクと成長してゆくー。

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2026年10月04日

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ネタバレ

長い……
そして、犯人、あんただれ……

子供時代に拳銃を隠して、それをオモテから取りに行った、
という点は読んでいて、そう来たかー、とツボりましたが。

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2026年01月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

犯人の名前が出た瞬間
「…おま…誰?!」って一瞬なったくらい存在感がなかった…
宗教関係はなぁと尻込みしながら読んでたけど、クローズドミステリーは好きなのでさくっと上下巻読めました。
ただトリックについてはイマイチこうピンとこず。
過去の古屋での拳銃自殺ですが、いやいや子供見つかるんじゃねーのか?!陰で隠れれる?!
あまりその場の情景が浮かばずだったのと、イマイチこう動機がなぁ。
でもまさか最初のあわや事故か?!のニアミスに代表がのってるとは…
こうゆうとこさすがというか
ほつほー!って伏線回収楽しかったです。
今回はアリスの存在がちょい薄かったかなぁ。
モチさん、よかったよ!!!
やっぱ学生アリスはそれぞれの個性があり楽しい!!!!

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2023年05月13日

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