【感想・ネタバレ】明治維新という物語 政府が創る「国史」と地域の「記憶」のレビュー

あらすじ

ペリー来航から王政復古までの過程は、志士や雄藩大名たちの「成功物語」として語られる。だが、こうした英雄史観は、明治政府が自らを正当化するために創り上げたものだ。
勤王をめぐる志士の分裂、戊辰戦争での幕府への協力、藩への強い思慕など、各地で様々な歴史があった。
本書は、周防大島、飯能、秋田大館、佐倉など明治維新を記憶に刻む地域を追い、時の政治や地域社会の影響を受け、書き替えられてきた物語の軌跡を描く。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

明治維新そのものを説明するのではなく、地域に残った明治維新へ対応した人を顕彰することで、地方で語り継がれる、ということを説明した本である。
 笠間、周防大島、飯能、大館につづいて、佐倉藩の堀田家についてこれを中心として、明治の記憶として住民に語り継がれるような記録を説明している。
 今までにこうした明治維新に関するところは数限りなくあるので、地方史の収集にもとづく著作が増えるであろう。
 学生の地元についての愛着が呼び起こせられるであろうか?

0
2025年10月19日

「学術・語学」ランキング