作品一覧

  • 明治維新という物語 政府が創る「国史」と地域の「記憶」
    3.6
    1巻1,034円 (税込)
    ペリー来航から王政復古までの過程は、志士や雄藩大名たちの「成功物語」として語られる。だが、こうした英雄史観は、明治政府が自らを正当化するために創り上げたものだ。  勤王をめぐる志士の分裂、戊辰戦争での幕府への協力、藩への強い思慕など、各地で様々な歴史があった。  本書は、周防大島、飯能、秋田大館、佐倉など明治維新を記憶に刻む地域を追い、時の政治や地域社会の影響を受け、書き替えられてきた物語の軌跡を描く。
  • 天皇陵と近代
    5.0
    1巻880円 (税込)
    明治に天皇号を与えられた大友皇子の墓は滋賀県長等山前に治定された後も、本当は千葉県君津市の古墳との異説が長く主張された。運動はなぜ執拗に続いたか。

ユーザーレビュー

  • 明治維新という物語 政府が創る「国史」と地域の「記憶」

    Posted by ブクログ

     歴史の教科書ではまず掲載されない、地域から見た明治維新の見方を論ずるもの。倒幕の先駆けとなり明治維新の道を切り拓いた自負のある地域から、佐幕として新政府とあまり良い関係ではなかった地域とでは明治維新の語り方や利用の仕方に大きな差異が出ていて面白い。佐幕であった事を隠し明治の世を生き抜いたり、倒幕・尊王を歴史に絡ませて観光資源や贈位請願に利用するなど「実」を多く含んだ歴史の使い方が散見された印象であった。

    0
    2026年01月07日
  • 天皇陵と近代

    Posted by ブクログ

    こういう話はまだまだ日本中に埋もれているのだと思う。明治時代の政府への接触の仕方などが明瞭にわかる。

    0
    2018年12月18日
  • 明治維新という物語 政府が創る「国史」と地域の「記憶」

    Posted by ブクログ

    明治維新で王政復古を成し遂げた新政府に対して、いかに
    勤皇として貢献したかをアピールする必要があった。
    笠間藩の勤皇の志士「加藤桜老」の発掘、山口県周防大島での幕長戦争での島民の活躍、飯能市における振武軍への協力と天皇の物語への塗り替え、秋田県大館市の奥羽越列藩との戦いを通した佐竹家の勤皇、中田太郎蔵の英雄化、幕臣、佐倉藩主堀田家の開国功労者に込めた意図。
    住民の世代交代と意識の変革から、歴史は書き替えられていく。

    0
    2025年08月18日
  • 明治維新という物語 政府が創る「国史」と地域の「記憶」

    Posted by ブクログ

    明治維新そのもの、そこから続く時代の暴力性、搾取性、膨張性は無視され、都合のいいように利用されてきた。これからは自らを正当化するための理由作りを語るのではなく、平和を目指した反省のために語られることを望む。

    0
    2025年08月06日
  • 明治維新という物語 政府が創る「国史」と地域の「記憶」

    Posted by ブクログ

    明治維新では、長州や薩摩といったメインストリームの物語が数多く出回っているが、もちろん日本各地でその大変革に翻弄された小さな物語が存在する。そしてそれらは日本社会が変遷していくなかで役割を変え、その記憶をも改ざんされてきた経緯がある。

    この本では笠間、周防大島、飯能、大館、佐倉といった維新の辺縁部に置かれた地域の郷土史を紐解き、そこでの官軍・幕軍に属した人々の扱いについて検証している。早くから官軍側に与した人物は志士として顕彰される一方で、幕軍の側で抵抗した人物は忠義や勤王といった文脈に置き換えられる。

    とくに明治維新100年の1968年前後や150年の2018年前後にはこの再評価が盛り上

    0
    2025年11月12日

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