宮間純一のレビュー一覧

  • 天皇陵と近代

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    こういう話はまだまだ日本中に埋もれているのだと思う。明治時代の政府への接触の仕方などが明瞭にわかる。

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    2018年12月18日
  • 明治維新という物語 政府が創る「国史」と地域の「記憶」

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    明治維新で王政復古を成し遂げた新政府に対して、いかに
    勤皇として貢献したかをアピールする必要があった。
    笠間藩の勤皇の志士「加藤桜老」の発掘、山口県周防大島での幕長戦争での島民の活躍、飯能市における振武軍への協力と天皇の物語への塗り替え、秋田県大館市の奥羽越列藩との戦いを通した佐竹家の勤皇、中田太郎蔵の英雄化、幕臣、佐倉藩主堀田家の開国功労者に込めた意図。
    住民の世代交代と意識の変革から、歴史は書き替えられていく。

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    2025年08月18日
  • 明治維新という物語 政府が創る「国史」と地域の「記憶」

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    明治維新そのもの、そこから続く時代の暴力性、搾取性、膨張性は無視され、都合のいいように利用されてきた。これからは自らを正当化するための理由作りを語るのではなく、平和を目指した反省のために語られることを望む。

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    2025年08月06日
  • 明治維新という物語 政府が創る「国史」と地域の「記憶」

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    明治維新では、長州や薩摩といったメインストリームの物語が数多く出回っているが、もちろん日本各地でその大変革に翻弄された小さな物語が存在する。そしてそれらは日本社会が変遷していくなかで役割を変え、その記憶をも改ざんされてきた経緯がある。

    この本では笠間、周防大島、飯能、大館、佐倉といった維新の辺縁部に置かれた地域の郷土史を紐解き、そこでの官軍・幕軍に属した人々の扱いについて検証している。早くから官軍側に与した人物は志士として顕彰される一方で、幕軍の側で抵抗した人物は忠義や勤王といった文脈に置き換えられる。

    とくに明治維新100年の1968年前後や150年の2018年前後にはこの再評価が盛り上

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    2025年11月12日
  • 明治維新という物語 政府が創る「国史」と地域の「記憶」

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    ネタバレ

    明治維新そのものを説明するのではなく、地域に残った明治維新へ対応した人を顕彰することで、地方で語り継がれる、ということを説明した本である。
     笠間、周防大島、飯能、大館につづいて、佐倉藩の堀田家についてこれを中心として、明治の記憶として住民に語り継がれるような記録を説明している。
     今までにこうした明治維新に関するところは数限りなくあるので、地方史の収集にもとづく著作が増えるであろう。
     学生の地元についての愛着が呼び起こせられるであろうか?

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    2025年10月19日
  • 明治維新という物語 政府が創る「国史」と地域の「記憶」

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    【目次】
    序章 明治維新の「記憶」の正体を求めて
    第1章 笠間の「志士」たちーー記憶/忘却される者
    第2章 四境の役と周防大島ーー讃えられる功績
    第3章 飯能戦争ーー塗り替えられる記憶
    第4章 秋田大館の戊辰戦争ーー中田家の記録
    第5章 旧佐倉藩主堀田家と「開国」ーー創られる記憶
    おわりに 書き替えられつづける地域の明治維新

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    2025年09月18日
  • 明治維新という物語 政府が創る「国史」と地域の「記憶」

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    タイトル買いした本だったので自分の想像とは多少違った感じの
    内容だったが面白く読めた。

    ”はしがき”より
    「今日各地で語られている明治維新像の底流には、近代の地域社会で形成されてきた「歴史」が存在する。観光材として明治維新が消費されるなか、そこで語られている「歴史」の正体を明らかにし、現在地を確認することは歴史家の責務であろう」

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    2025年07月05日