【感想・ネタバレ】桜待つ、あの本屋でのレビュー

あらすじ

奇蹟、あります。

それは、世界のどこかにある不思議な本屋――


世界14カ国で刊行決定!

世界のどこともわからない場所に、その本屋はある。
店の前には神秘的な桜が一本たたずんでいて、
なかでは少女と三毛猫がコーヒーを淹れながら
次の客が来るのを待ちわびている。
この店に来られるのは後悔や悲しみを抱えている人だけ。
店と客をつなぐのは、一冊の本――
桜の季節、そのページをめくったときに
店への扉は開かれる。

不思議な本屋に迷い込んだ人たちと、
そこで起きる〈奇蹟〉を描いた、心に沁みる一作――
累計130万部突破『四日間の奇蹟』著者が贈る最新作。


第一話「かんじんなことは、目に見えない」
第二話「百年はもう来ていたんだな」
第三話「陽気で無邪気で残酷なら」
第四話「四月の気層のひかりの底を」

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Posted by ブクログ

ネタバレ


最初はあらすじを読む前に完全にタイトルと表紙の儚くて幻想的な暖かい雰囲気に惹かれました

内容は全四章の連作短編です
最後の章で、ようやくこの物語の核に触れられます

中々に重く感じる内容もあり、人によっては未だに覚悟のいる描写もあるかと思いますが、心の整理と再生、前へ進むための背中を押してくれる物語です

どの話にも共感できる部分、これから経験していくであろう想像が混ざりあっていて、うまく言葉にまとめられませんが、人としての生きる力を支えてくれるような気がします

タイトルにもありますが、桜の描写がとても綺麗で美しい風景が目に浮かびます

どんな時代のどんな場所とも繋がることの出来る本を、未知への扉を、これからも開いていきたいです

次はよく晴れた春の日の、満開の桜の樹の下で読んでみたいものです

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2025年11月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

同じ本の同じ箇所を、同じ季節の同じ日の、
同じ時刻に読むこと。それもよく晴れた春の日の、満開の桜の樹の下で。
そんな奇跡が起きる確率はどれくらいなのだろうか。
後悔や悲しみを和らげたり、先に進むための暖かな時間を過ごすことができる場所。
望んで行くことはできず、奇跡が起きた時にだけ訪れることができる「咲良」。
『コーヒーが冷めないうちに』あたりが好きな人はこの物語も気になるのでは…!と思いました。
梢枝の母はなぜ少女の姿でそこにいたのでしょうか。コバコはどうやって本を選んでいるのか。梢枝の父がそう物語に書くとわかっていたのでしょうか。気になりました。
また、外国でも刊行されるとのことですが、そのまま翻訳したものが出るのか、その国に合わせた花がでるのでしょうか…!気になります。

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2025年06月02日

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