あらすじ
奇蹟、あります。
それは、世界のどこかにある不思議な本屋――
世界14カ国で刊行決定!
世界のどこともわからない場所に、その本屋はある。
店の前には神秘的な桜が一本たたずんでいて、
なかでは少女と三毛猫がコーヒーを淹れながら
次の客が来るのを待ちわびている。
この店に来られるのは後悔や悲しみを抱えている人だけ。
店と客をつなぐのは、一冊の本――
桜の季節、そのページをめくったときに
店への扉は開かれる。
不思議な本屋に迷い込んだ人たちと、
そこで起きる〈奇蹟〉を描いた、心に沁みる一作――
累計130万部突破『四日間の奇蹟』著者が贈る最新作。
第一話「かんじんなことは、目に見えない」
第二話「百年はもう来ていたんだな」
第三話「陽気で無邪気で残酷なら」
第四話「四月の気層のひかりの底を」
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「星の王子さま」や「夢十夜」など、ある条件で物語を読んだ時にだけ訪れることのできる、不思議なブックカフェの話。
物語によって繋がれる、もう会えない人との不思議な奇跡が優しくて、切なくも温かい気持ちになれました。
猫と少女がハイタッチしてダンスするシーンがかわいくてお気に入りです。この本に会えてよかった。
Posted by ブクログ
ある条件が整った時だけたどりつける不思議な本屋さん。
そこには不思議な少女と猫。
あぁ、お店の前にある素敵な桜も含めて、行ってみたくてたまらない。様々な濃さの桜色の花びらが舞う世界。想像以上の美しさなのだろうな。
母をなくすことも、記憶を失っていくことも、双子の片割れとお別れすることも、悲しくて辛いけれど。
でも、あの少女と猫が見せてくれた景色は優しい。
ああいう「押し売り」は素敵だね。
もう、ボレロのあの曲が心の中でエンドレス。
朗読される4冊は、どれも名作。
第二話の、「おじいちゃん」、そういうことか。驚いた、けど納得、うん。
私があのお店に行けるなら、その1冊は、どの1冊なのだろうかと考えている。
Posted by ブクログ
最初はあらすじを読む前に完全にタイトルと表紙の儚くて幻想的な暖かい雰囲気に惹かれました
内容は全四章の連作短編です
最後の章で、ようやくこの物語の核に触れられます
中々に重く感じる内容もあり、人によっては未だに覚悟のいる描写もあるかと思いますが、心の整理と再生、前へ進むための背中を押してくれる物語です
どの話にも共感できる部分、これから経験していくであろう想像が混ざりあっていて、うまく言葉にまとめられませんが、人としての生きる力を支えてくれるような気がします
タイトルにもありますが、桜の描写がとても綺麗で美しい風景が目に浮かびます
どんな時代のどんな場所とも繋がることの出来る本を、未知への扉を、これからも開いていきたいです
次はよく晴れた春の日の、満開の桜の樹の下で読んでみたいものです
Posted by ブクログ
本屋という言葉と表装に反応してしまった本
思わず手にとってしまう本は
そういう本は
今の自分に必要な本なんだと思う。
沢山想像しようと思った。
Posted by ブクログ
咲良という名のお店 ワインカラーのジャンパースカートの女の子と三毛猫 しっかり私の心に入り込みました
本とはまさに未知への扉
素敵な本に巡り会えました
Posted by ブクログ
表紙に惹かれて購入。
"よく晴れた春の日の、満開の桜の木の下で"
桜舞うベンチに座り、この本を開いて、桜に思いを馳せながら、この物語を読み進めたいな。
Posted by ブクログ
ジャンパースカートの少女と長毛の三毛猫が創り出すファンタジーワールド、読み終わると心の芯が温かくなってくる4つの物語。
『陽気で無邪気で残酷な者だけが飛べるのよ』(ピーターパンとウェンディ)
Posted by ブクログ
どこか消化不良な思いを抱える、主人公達が過去に戻ってわだかまりを解消していくお話。
最後に最初のエピソードの人物が出てきて全てがつながってくる。
同じ本の同じページを、同じ日の同じ時刻に満開の桜の下で開く。
奇蹟は案外、身の周りに溢れているけど、気づかない。何ならそれに出会うための準備が必要で、それが限られた人生で自分を大切にすることにつながる。
そっと書き溜めた思いだったり、次の自分のステージだったり。どんなときも自分の意志で奇蹟に出会いたい。
Posted by ブクログ
本屋、と言うワードに惹かれ手に取った。
桜が印象的な美しい本屋。こんな本屋さんが本当にあったらいいなって思う。
感想を書くのが難しいな。
ちょっと残念なのが、「会いたくてももう会えない人」との共通の思い出深い本が無い事だ。
そんな本があったら良かったのに。
そしたらこの本屋でもう一度声が聞けたかも。
もっと昔から沢山本を読めば良かった。残念。
だから、本にまつわる思い出のある人ならきっと、救われるかも。
Posted by ブクログ
一冊の本をきっかけに、たどり着ける〈本屋〉があります。世界のどこともわからぬ場所にある、買っていない宝くじが当たるような奇蹟の〈本屋〉を訪れた人たちは、そこで自身の人生のターニングポイントとなった記憶と向き合うことになります。……というのが本作、それぞれの章に作品のテーマと絡み合う一冊の本が選ばれていて、その作品の歴史的な背景が差し込まれているのも特徴的。静謐な文章で綴られた物語は、〈書物〉と〈想像〉に想いを馳せながら、幕を閉じていきます。
ということで、『四日間の奇蹟』や『雪の夜話』、『君の名残を』など一読忘れがたい余韻を残す作品が多い著者の久し振りの新刊(たぶん小説の新刊は十年以上振りと思われます)は、糸を引くような綺麗なストレートでした。これをきっかけに、新たな作品の刊行が続くといいなぁ、と思ってしまいました。
Posted by ブクログ
同じ本の同じ箇所を、同じ季節の同じ日の、
同じ時刻に読むこと。それもよく晴れた春の日の、満開の桜の樹の下で。
そんな奇跡が起きる確率はどれくらいなのだろうか。
後悔や悲しみを和らげたり、先に進むための暖かな時間を過ごすことができる場所。
望んで行くことはできず、奇跡が起きた時にだけ訪れることができる「咲良」。
『コーヒーが冷めないうちに』あたりが好きな人はこの物語も気になるのでは…!と思いました。
梢枝の母はなぜ少女の姿でそこにいたのでしょうか。コバコはどうやって本を選んでいるのか。梢枝の父がそう物語に書くとわかっていたのでしょうか。気になりました。
また、外国でも刊行されるとのことですが、そのまま翻訳したものが出るのか、その国に合わせた花がでるのでしょうか…!気になります。
Posted by ブクログ
美しい桜と三毛猫の装丁画に惹かれ、二作続けてのファンタジー。ファンタジーには猫が合う。桜の木の下でページ捲るも、この店には辿り着けず。「本とはまさに未知への扉だ。足を踏み入れた者を温かく迎え入れ、どんな場所にも、どんな時間にも誘ってくれる」
Posted by ブクログ
表紙の綺麗な装画とタイトルに惹かれ、手に取った作品。
この物語の不思議な本屋が売っている「親切」や「奇跡」の押し売りなら、私は喜んでネギを背負って鴨になりたい。そんなヨコシマな気持ち全開で読み進めた。
不思議な本屋「咲良」との出会いが、
「本当に大切なものって何だろう?」とハッとさせられ、傷ついた心にそっと寄り添い癒やしてくれる感じが、たまらなくいい!
なかでも第一話「かんじんなことは目に見えない」に描かれる、不器用な母娘の確執。目に見えない本当の意味を知ることで、凍りかけた心が春の暖かさで溶けていくような、ぬくもりを感じた。
家族だからって、黙っていて伝わることなんてない。純文学じゃあるまいし「察してくれ」と言われても難しい(夫婦喧嘩のもと、笑)。
負担をかけたくなくて言葉を飲み込むのも愛情の裏返しだと分かってはいても、やっぱり、ちゃんと言葉で伝えてほしいときだってある。
ただ、正直に言えば少し物足りなさも感じた。
登場する名作たち、『星の王子さま』や『夢十夜』のエッセンスが、もっと物語の深部までオマージュされ、深掘りされていれば……。そうすれば、表紙に描かれた猫のコバコや桜、あの不思議な本屋の世界により深く入り込めたかもしれない。
それでも、本書のような世界観は大好きだ。
本はどんな場所、どんな時間からも未知への扉を開いてくれる。後悔、思い残し、願い――本が紡いでくれる縁が、大切な人の本当の気持ちに気づかせてくれるのだ。
私の人生も、振り返れば後悔ばかり。一体どの本を手に取れば、あの不思議な本屋にたどり着けるのだろうか。できることなら、私のこのボロボロな心も、あの場所で癒やしてほしいと願わずにはいられない、心あたたまる物語だった。
Posted by ブクログ
素敵な表紙の絵に誘われて読みました。何だか本に待たれているような不思議な感じ。まさに、表紙の絵の中に入っていくような感じ。一足お先に春を感じられました。
奇跡とは、確かに案外周りでもよく起こっているのだと改めて感じました。自分のまわりにあるすべてのことが、当たり前ではないことがわかります。
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ〝タイミング〟を感じてしまう内容で・・ボロボロ泣いてた。
存在を知ってから何度か本屋さんで探すも見つけられずようやく買えたんだけど、ほんとこれが出会いの妙ってやつか。。。
なんでタイトルの英訳がVanishing Cherry blossom〜なのかなあって思ってたらそういう・・
色んな方位に優しさを感じる作品でした。。。
〝本とはまさに未知への扉だ。〟
Posted by ブクログ
表紙が綺麗で手に取って読んでみた。表紙に惹かれたのは正しかった。物語自体も不思議な世界観が広がっていたという意味で美しかった。本を読むことが異なる世界の扉を開くきっかけになることが共感できるし、本が好きになる気持ちを高める物語だった。
Posted by ブクログ
【収録作品】
第一話「かんじんなことは、目に見えない」
第二話「百年はもう来ていたんだな」
第三話「陽気で無邪気で残酷なら」
第四話「四月の気層のひかりの底を」
少女と三毛猫がいる世界と客の世界が繋がる条件は、客が「少女と同じ本の同じ箇所を、同じ季節の同じ日の、同じ時刻に読むこと。それも、よく晴れた春の日の、満開の桜の樹の下で」とのことだが、客となる人間が読む本を察知した三毛猫が少女にそれを読ませている感じ。
そして客は過去のある時点を追体験する。
温かいミステリ。
Posted by ブクログ
とある場所にある不思議な本屋と
後悔や悲しみを抱えたお客様さんの物語。
物語の設定が凄く好きで読みました!
本屋の店員さんが紹介してるのも実際にある本で
読みながらこんな本屋があったらいいなって思いながら最後まで読み進めました。
自分的には前半の1話と2話が良すぎた為か
後半の物語に少し物足りなさを感じました、、、
Posted by ブクログ
桜色の美しい表紙に惹かれてページを捲る。
不思議な本屋に導かれるように扉を開けると少女と三毛猫が迎えてくれる。
どうしても気になっていたこと…
聞けなかったこと、聞き逃していたことを今になって考えてしまい思い出の本を開いてみる。
こうしたかった…もっと話したかったことが思い出され、猫の声に導かれて行った先には本屋なのか、喫茶店なのか…
持っていた本について少女に聞かされているうちに…不思議な体験をする。
確かめたいと思ってた場面のなかに入り込んで、懐かしいひとときを体験する。
本が繋いでくれる縁。
桜が咲き誇る時季にだけ開くその扉。
この不思議な時間、必要なのかも…。