【感想・ネタバレ】DEATH NOTE カラー版 1のレビュー

ノートに名前と死因を書くと、その通りに人が死ぬ――そんなセンセーショナルなストーリーが連載開始とともに話題を呼び、アニメ化、映画化、ドラマ化、そして小説化、舞台化と、ありとあらゆるメディアミックスがなされた国民的超ヒット作。
リアルタイムで連載を見守っていた勢としては、今さらおすすめしなくても、すでに全国民読んでるんじゃない? と思ってしまうほど。

本作最大の魅力といえば、「デスノート」を所有するキラこと夜神月と、世界を股にかけて活躍する天才探偵Lとの頭脳戦。正直、頭良すぎて何が起きているかわからないときもありますが、ご安心ください。よくわからなくても面白いです。
なぜなら主人公・キラの顔芸がすごくて、詳細はわからずとも物事が順調なのか、危機が迫っているのかが一目瞭然だから。「計画通り」とドヤ顔で勝ち誇ったり、「くそっやられた」と激しく悔しがったり、表情豊かでほんとにかわいいんです……。
超絶技巧で描かれたサスペンス作品でありながら、悪魔の如き力を手に入れた少年がどのような行動をとり、どのように成長・変化していくのかを描いた人間ドラマとして読むこともできます。そして、凶悪犯罪者など「死んで当然の人間」を殺すことは正義なのか罪なのかを問う、哲学的な物語でもあるのです。

キラ以外にも、デスノートを人間界に落として遊ぶ死神リューク(舞台版では吉田鋼太郎が演じたんですね…見たすぎる…)や、キラを盲愛して寿命を捧げるアイドル・弥海砂、キラの狂信者・魅上照など、ケレン味しかないキャラクターたちがドラマを加速させていきます。

一度読み始めたら最後までノンストップ必至の名作を、小畑健御大の美麗イラスト準拠のカラーで読めるなんて。令和という時代に生まれた幸せに感謝して、〆させていただきたいと思います。

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REO
2024年04月24日

カラーは初めて読みました。表紙の月が藤原竜也にしか見えません。やはり月は初期から普通の高校生とは思考がちがいますね。

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