【感想・ネタバレ】あした咲く蕾のレビュー

あらすじ

「ほんとうにうつくしいものは、目に見えないものかもしれない」。美しい容姿からは想像もつかないほどガサツな叔母の意外な秘密について描く表題作、雨の日だけ他人の心の声が聞こえる少女を描く「雨つぶ通信」、日暮里の奇妙な中華料理屋を巡る奇譚「カンカン軒怪異譚」など、『花まんま』『かたみ歌』の著者が、昭和の東京下町を舞台に紡ぐ「赦し」と「再生」の七つの物語。

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Posted by ブクログ

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いずれのお話も心に沁みるが、中でも「空のひと」には泣けた。会社の昼休みに読んでいたので、泪をこらえるのに苦心しました。(^^ゞ

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2012年05月11日

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異論があること大前提、あくまで俺の好みとしてなんだけど、朱川作品にホラーは求めていない。

夕暮れ時の赤い空、地面には曼殊沙華、泣きながら空を飛ぶカラス、日暮れまで15分とない時間なのに家に帰る道を忘れ迷子…サーカスの子飼いにさらわれそうな不安感

この程度の怖さがあれば、朱川ワールドは十分に広がってくれるはず。ほんまにTみたいな展開や、誘拐犯がででくる必要はないのだ。
この作品集は、ホラー感を極力排して、ノスタルジーとファンタジー感をしっかり味合わせてくれるのがよい。「夕暮れ時は寂しそう、とっても一人じゃいられない」こそが朱川小説の真骨頂だと、俺は勝手に思っている。

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2018年10月16日

Posted by ブクログ

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ちょっと不思議で、しんみりしたり、ほろりとしたり
雨が降る夜なんかにしっとりと読みたい短編でした。

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2014年04月05日

Posted by ブクログ

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昭和の東京下町が舞台の少し不思議な短編集。「湯呑の月」でやるせない気分になった。まぁ、いいとこどりされてるような気分になるよね……。

そういえば、『わくらば日記』って続きまだかな。2冊目まで読んだけど。

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2012年09月14日

Posted by ブクログ

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夢中になって読みました
時代は昭和、語り部のそれぞれの主人公はほぼわたしと同年代
住んでいる場所は違えども、情景は手に取るようにわかるのも
この小説にのめり込んだひとつの理由かもしれないです
それぞれの短編の中の少し不思議な話が違和感なく
人の心のさびしさやむなしさ、やさしさが淡々と流れている感じ
朱川さんの小説は「かたみ歌」以来でしたが
この小説の方がとっても好きです
短編それぞれが、いとおしくって大切に思われます
いい本読んだなぁ

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2012年04月14日

Posted by ブクログ

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『大阪万博』『仮面の忍者赤影』『公団住宅』『ワイルド7』『カルメン・マキ』そういった 時代背景に7つの短編が収録されている。
これらの物語には、わずかなものでもよく見ることができる、かすかな声でもよく聞くことができる、小さな幸せを、より感じることのできる心を持っている。そういった人たちが生活している

読み終わったとき、温かな気持ちになる。

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2012年04月02日

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