あらすじ
お話の中には、いつも、ぼくのいる場所がある──いつも考えている幼い少年と、なにかを書く仕事をしているパパ。「お子さま携帯」が時々「けいほう」を鳴らす日々。ぼくは何でもパパに聞き、パパは一緒に考える。物語をめぐり、あらゆる場所を訪れ、新しい物語の誕生に立ち会う。「虚無」と戦うものたちの物語。
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Posted by ブクログ
泣いた。
パパとぼくの会話もとても素敵だった。
「ききたいかい?」
「ききたくない」
「わかった。では、今晩は、お話はなし。おやすみ」
パパはぼくに背中を向けて、寝たふりをする。ぐうぐう。
ぼくも、パパと反対の方を向いて、寝たふりをする。ぐうぐう。
ここの二人の会話が特に好き。
Posted by ブクログ
題名の良さに惹かれて読みました。
「幼い頃に心の中だけにいた友達」のその後を描いた『峠の我が家』が一番好きでした。
自分にはそういう友達の記憶はないけれど、この話を読むとひょっとして自分にもそういう友達がいたのではないかと思わされます。
もしいたのなら、今度は忘れないから戻ってきてほしい。