【感想・ネタバレ】さよならクリストファー・ロビンのレビュー

あらすじ

お話の中には、いつも、ぼくのいる場所がある──いつも考えている幼い少年と、なにかを書く仕事をしているパパ。「お子さま携帯」が時々「けいほう」を鳴らす日々。ぼくは何でもパパに聞き、パパは一緒に考える。物語をめぐり、あらゆる場所を訪れ、新しい物語の誕生に立ち会う。「虚無」と戦うものたちの物語。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

泣いた。
パパとぼくの会話もとても素敵だった。

「ききたいかい?」
「ききたくない」
「わかった。では、今晩は、お話はなし。おやすみ」
パパはぼくに背中を向けて、寝たふりをする。ぐうぐう。
ぼくも、パパと反対の方を向いて、寝たふりをする。ぐうぐう。

ここの二人の会話が特に好き。

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2015年07月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

題名の良さに惹かれて読みました。
「幼い頃に心の中だけにいた友達」のその後を描いた『峠の我が家』が一番好きでした。
自分にはそういう友達の記憶はないけれど、この話を読むとひょっとして自分にもそういう友達がいたのではないかと思わされます。
もしいたのなら、今度は忘れないから戻ってきてほしい。

0
2012年08月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

私が本を開いたとき、物語の登場人物たちは息を吹き返したように動き始める。
童話、冒険小説、漫画…無限に広がる想像の海を泳ぐ自我。
彼らの世界は彼らのものだ。私は見守るだけ。
でも、私が物語を読み終えパタリと本を閉じたとき、あるいは本棚の奥深くしまいこんだとき、本の中の住人たちはどうなるのだろうか。
誰かに読まれるために生まれ落ちた彼らが必要とされなくなり、物語の楔から解き放たれたとき、そこにあるのは虚無にも似た途方もない「自由」なのかもしれない。
戸惑いつつ歩き出す彼らの背中を私は見送る。
「さよなら、ありがとう」

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2013年06月03日

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