あらすじ
選手個々のパフォーマンスを解析し、練習や試合を通して得られるデータは、測定機器の飛躍的な進歩に伴い、質量ともに格段に増えている。最新技術を備えた新たなトレーニング機器が整備されることで、普段の練習法も大きく変わってきた。さらに監督、コーチの指導法、選手に対するアプローチも、時代の推移とともに激変している。――パワハラ・モラハラ絶対NGの時代に、選手が主体的に成長する方法とは? 23名に徹底取材。
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Posted by ブクログ
読み始めてから、あちこち寄り道して本を読んでしまって、ようやく読み終えることができた。
企業組織における2軍制導入みたいな着想からヤクルトは高津の本を読んでたけど、そこに来て、ソフトバンクは4軍というので、購入。この本の前に3軍制導入を描いたものもあるようだけど、スキップ
王さんもだけど、孫さんのすごさを思い知らされる…
Posted by ブクログ
ソフトバンクホークスの育成システムに迫る一冊
ソフトバンクホークスの4軍制という
独自の取り組みを多角的に取材した本書。
育成選手が50人を超える大所帯で、
一律の物差しとして導入された打撃検定は、
選手たちのモチベーションを向上させました。
これにより、コーチや監督の主観に左右されない評価軸が生まれ、
石塚選手の1軍昇格という象徴的なエピソードも生まれています。
さらに、首脳陣の意識統一を図るコーディネーターという新設ポストも紹介。
一方で、元ホークスの水谷選手(現・日本ハム)への取材からは、
1軍の壁の厚さという育成システムの影の部分も浮き彫りになります。
しかし、この本が本当に伝えたいのは、データだけでは測れない心の強さや王球団会長のイズムです。
最新テクノロジーを駆使した野球界の先進事例は、他のスポーツやビジネスにも通じています。
その中で、人間ができることは、何なのか?
これは、現代を生き抜くすべての人にとって、
多くのヒントを与えてくれる一冊です。