あらすじ
放流予告サイレンの鳴動と共に宣言が轟く!「ダムよ、放流開始!」これは異世界の水不足解消のためにダムを築く壮絶な物語である。
広大なホーリーバレー河の水が消えた・・・!?転生者にしてダム技術者ウィリアム=バーティエン、魔法使いカリバ、冒険者アルチャナ、剣士グラビィ。難題に仲間と共に立ち上がる!事の発端は水を巡って争う暴徒の鎮圧だった。記憶喪失中の俺は警備隊に志願してこの地の水争いを調査する一方で、川原の石の形状から水枯れの要因は他にあると推察。一行は水の精霊ウンディーネが棲む源流を目指す。
すべては水の恵みを民に届けるために!ダム×異世界の異色ファンタジー!!
感情タグBEST3
異世界プロジェクトX?
異世界において、ダム建設工事のウンチクを炸裂させる漫画であろうこの作品は、先ずは水理争いからのスタートである。
出だしに完成状態を拝めるが、自分的には、黒部ダムの様な湾曲型が好みなので、そこのところが残念である。
不協和音なタイトルの理由は?
凄いぶっとんだタイトルに引き寄せられて思わず読んでみました。
異世界物で剣と魔法、まあこれはよくある。科学、これも比較的見かける要素だろう。
勇気とは一体?剣と魔法と科学の調和した正三角形の関係を破壊するかのようにぶち込められた、勇気という異様な二文字。これは一体何を意味するのか?物凄く気になる。
内容としては、まずは紆余曲折あってようやく登場人物らがダムを建設、完成させた場面から物語は始まります。異世界に花開いたダムという未知、既存の価値観を破壊する混乱と災厄、そして希望の混ざり合ったカタルシス、これをまずは見せつけられて、そこに至るまでの筋書を想像させられる構成。
しかしだからこそ深まる混迷、勇気という言葉の意味するものとは?謎が尾を引いてページを捲らせる原動力となる。
渇望を引き起こす現象を誘発する。感情の濁流、しかしそれはこの奇妙なダム漫画に起因する事象、不安定かつ力強い躍動そのもの。
早く勇気の意味を知りたいです。