【感想・ネタバレ】佐竹義重・義宣 伊達政宗と覇を競った関東の名族のレビュー

あらすじ

上杉謙信と戦友の契りを結んだ佐竹義重、石田三成の危急を救った息子・義宣。混迷する戦国の関東で、伊達を追い散らし北条も一目置いた荒武者父子。台頭する織田信長・豊臣秀吉ら上方の勢力に対し、坂東の覇者としていかに抗したのか。その苛烈な生き様を描く!

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鬼の形容が最も似合う武将

佐竹義重は文武に優れた名将で、戦・外交・領国経営と多方面に渡り手腕を発揮した…と認識があったのは某歴史ゲームのおかげ。伊達政宗を主人公とする物語の多くでは強敵として立ちはだかり、敵役においても堂々たる武者振りで存在感を放つことが多かった。
本書にて初めて佐竹義重が主役である小説を読んだが、想像以上に有能かつ侠気溢れる武将だと思った。
大大名の狭間で外交と闘争を駆使し、立ち回る活躍ぶりは真田昌幸と比肩し得るのではないかと思う。
小説としては、志木沢先生の書く精神(おもい)の部分が多く取り上げられ、感情移入しやすい。
佐竹義重は黒田孝高、山中幸盛、武田勝頼等同世代に優秀な武将が多く、生き方をそれぞれの武将と比較しても面白いかも知れない。
息子の義宣についても細かく書かれている為、お得感あり!

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2020年09月09日

Posted by ブクログ

名前だけは聞いたことがあったけどほとんどどんな武将か知らなかった佐竹親子について、人柄的な面も含めて楽しく理解できた気がします。

他の武将と異なり、○○の戦いと言った感じで、佐竹親子を特徴づける合戦はありませんが、北条、上杉、伊達と言った周りの強豪を相手に物おじせず領土を守りぬく義重の器量、秀吉や家康との関係で理と利に悩む義宣と、目立たないながらも明らかに有能であった2人の武将の人生を楽しめました。

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2011年06月12日

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