あらすじ
男爵家の次男に転生したアルヴィは、ひょんなことから領地経営をすることに。
痩せた土地を土魔法でモコモコ耕したり、野菜を作ったり、なぜか古代遺跡まで発見したり、情報収集のために魔導具で大人の姿に変身したり…など大忙しの日々!
そんな中、訪れた街で燃えるような赤髪をもつ冒険者・レオンと出会う。
超美形で激つよなレオンの正体は、現国王の末弟だった!
レオンは出会ったばかりのアルヴィを「俺の運命」と溺愛してきて…!?
転生したのにチートとは無縁、能力よわよわアルヴィの愛され異世界奮闘記!
<電子限定の書き下ろしショート付>
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WEB版から大好きです
異世界転生、魔法、ステータス画面、鑑定、ダンジョン、冒険者、実は王族、運命
王道な要素とここにしかない読み味のバランスが好きです。
アルヴィ視点で、地獄な備考欄を持つ登場人物たちに囲まれながら、優しく静かに面白くお話が進んでいきます。
謎も解決してない課題もいっぱいありますが、この巻の終わりのエピソードでハッピーエンドを確信しました。
続きもWEBで読めるので安心してハマれます。
BL的には、まだ十歳なのもあり、配慮もあるキスまでです。でも相思相愛です。
溺愛されて困惑しながらもしっかりアルヴィも振り回す二人の関係良いなと思います。
挿絵はあまりありませんが、イラスト付きでキャラ紹介があり、あのキャラこのキャラの顔が見れて嬉しいです。
描き下ろしの在りし日のミュラー一家の日常もキラキラ輝いて見えます。
続刊期待しています。
ムーンでもずっと好きで追っかけてる作品。
書籍化しないのかな~と思ってたので本になってうれしい!(元も削除なしでほんとうれしい)苦労人なアルヴィだけど自分の出来ることをできるだけガンガン進めていくのは読んでて楽しい。
祝福も字面だけみると良いことしかなさそうなのに、この世界ではどちらかというと地獄な感じなのも新しいし、それが各キャラのドラマの元でもあって、その世界で生きてるんだなという感じがとてもする。
アルヴィとレオンの年の差ものすごいんだけど、手を出し始めが魔導具で大人の姿になったのが初回なので
ショタショタしいのが苦手な自分でもあんまり違和感なく読めて助かる。前世持ちなおかげで精神年齢高いのもあると思うけど。
レオンはもちろん、アルヴィもほんのり独占欲が見え隠れするのがいいなぁ。
定期的にムーンの方でも最初から読み直すくらいには好きなので続刊も楽しみ。出るよね?!!出してくれ!!
ステータス画面さん、GJ!
領地経営もののラノベにBL風味をトッピングした雰囲気の作品です。主人公アルヴィ視点の文章とステータス画面さんと鑑定スキルさんの詳しすぎる説明がとっても楽しいです。作中何回も笑わせてもらいましたとも。GJ!
明るく楽しい作品なのですが、登場人物たちの背景はかなり重くてハード。『祝福』持ちの友達に寄り添い、母と兄に代わって領地経営に奔走するアルヴィの芯の強さが尊いです。
彼のその強さは転生者であることに加えてミュラー家の教育によるものだったのでしょう。レオンと父の話をした際に彼が涙するシーンはもらい泣き必至です。
ところでアルヴィは『祝福』持ちの王弟レオンの『運命』らしいのですが、そのあたりの詳細は先へ持ち越している模様。大人メンタルとはいえ、アルヴィ少年はまだ10歳ですしね。歳の差がかなりあるのでそのあたりはやむ無し。
そしてなぜか『行ってはいけない』といわれる母の実家。隔世遺伝で母方の祖母に似ているらしいアルヴィ。気にならないはずがないのにどんな人かも教えてもらえないのは何故?なんだかそのあたりも訳ありなようで、続刊が待ち遠しくてたまりません。
巻末はアルヴィ幼児時代の可愛らしく幸せなエピソード。そこで語られる子煩悩な父がもういないのだと思うと、なんとも切ないですね。
運命の残酷さ
異世界転生を果たした主人公。
しかし、いわゆる「チート」を持っておらず、
記憶を持って早々に人生の世知辛さを感じました。
そこから始まった彼の人生は順風満帆ではなく、
残酷さを叩きつけられるようなものでした。
彼にとって幸いなのは
人に恵まれていたことでしょう。
彼のトラブルだらけの人生は始まったばかり。
今後の展開から目が離せません。