【感想・ネタバレ】マギンティ夫人は死んだのレビュー

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Posted by ブクログ 2011年08月14日

警察官からの通報で調査をはじめたポアロ、半ばまでは、なかなか進展がない。
何が伏線だろうかと考えながら、どきどきしながら読みました。

アガサクリスティの推理小説で、外れというものにあたったことがない。
アガサクリスティの翻訳本の楽しみ方は、
1 当時のイギリス、ヨーロッパ、中東の文化を思い...続きを読むを馳せる
2 人間の心理の機微を考える
3 男性の見方と女性の見方の違いを考える
4 日本語で表現しているものが、英語ではどういう文脈で使われている用語かを考える
5 原文を読んでみる

まだ、5にいたったものはないので、どれも読み飽きたということはない。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年02月03日

過去の事件が引き金となって新たな殺人が起こる、もはや定番となったストーリーラインに、色々と導線をしかけて迷わせてくるのが良い。犯人は全然分からなかった。

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Posted by ブクログ 2023年09月09日

クリスティの長編ミステリー。ポアロシリーズ。
冒頭、ポアロの一人称から始まり彼の内面的な人物像が珍しく描かれている。もの事が正しく整理整頓されている事を好むポアロであるからこそ全てが散らかった様な環境に投じられる今作はギャップからのユーモアもありとても楽しませてくれた作品だ。
 「マギンティ夫人」と...続きを読むいうのはイギリスにある遊戯歌のようで、作中でも解説されており、女史得意のマザーグースでは無いが見立て殺人の構成だ。
 ポアロがエスカルゴ料理を堪能し帰宅すると旧友であるスペンス警視が待っており彼が担当したとある事件の相談をもちかけられる。事件は容疑者が捕まり、陪審員による有罪判決も下るがスペンス警視は逮捕されたベントリイという男が犯人だとは到底信じられず(しかしベントリイは印象の悪い人物であり、全てを悲観した様な男)、しかし自身が操作した内容のどれもが彼の犯人説を覆す物は無い(唯一は凶器が見つかっていない事)という中でポアロに相談に訪れる。
 誰が、なぜ、の部分にフォーカスがあたり、最初は何故マギンティ夫人は殺害されたのかの原因究明に。動機の目処がつきいよいよ真犯人の追及が始まる。
 過去にあった4つの陰惨な事件の登場人物、新たに起こる殺人事件、ポアロへの殺人未遂、様々な事件が一様に発生し、そして犯人は女であると推定できる環境下。全てがストーリーと交錯しながら、ポアロが真実に辿り着く。
 途中、オリヴァ夫人も登場し、前作同様、犯人を女の直感で見抜きポアロへ協力する。「マギンティ夫人事件」の真犯人を当てることは出来なかったが、別の事件の犯人を言い当てており、女の直感は恐ろしい物だと実感してしまった(笑)(クリスティのユーモアたっぷりだ。少しずつオリヴァの出場機会が考えられていったのもこの頃なのだろう。)
今作は正統な流れを汲んだある意味で王道の推理小説で、①被害者は何故殺害されたのか②動機は何に当たるのか③捕らえられた人物以外の場合真犯人は誰か。といった見どころに整理される。特に動機ね面は素晴らしく、そこから物語を大きく飛躍させて行くアイディアは感動してしまう。真犯人も意外な人物であり、以下ネタバレだが

作中通してずっと女性が真犯人の事件である様に見せながら実は男性が犯人であり、更には第二の殺人で殺害された息子であり、しかも彼は本当の息子では無かった為、義母に自身の本当の両親が殺人事件に関わりのある様な人物だと知られる前にそれに気づいたマギンティ夫人を殺害し、義母に勘づかれてからは王道の作品の様に財産を獲る為に殺人が起こる。

という二転三転するストーリー構成だ。
ポアロの行動が褒められるべきものでは無いと思うのは日本人だからか、現代人だからか。ポアロが過去の事件の新聞記事を出さなければ新たな殺人はなかったと言える反面、最大限の注意喚起はしていたのでなんとも言えないが。
今作は未読か再読か覚えていなかったが、いずれにせよ大変楽しめた作品だ。クリスティがマザーグースや遊戯歌からどの様に作品を思い付くのか頭の中を覗いてみたい。

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Posted by ブクログ 2022年11月20日

ポアロシリーズは既に後半戦。今回は登場人物の多さ、名前の複雑さから苦労しながらの読書。マギンティ夫人は殺された。犯人とされた男性が死刑執行直前にスペンス警部が「ちょっと待った!」でポアロに真相追及のための再捜査を依頼する。マギンティ夫人の住居者へのポアロ流の聞き取り、そこで分かった雑誌「日曜の友」の...続きを読む記事の4人の女性とその顛末。そしてまた1人が殺され、話しが複雑化する。マギンティ夫人と殺された1人と記事の4人の女性のリンク。犯人はまたハズレ。今回も話しを追うだけでだった。表紙写真、世の男性が惹かれるはず!④

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Posted by ブクログ 2021年08月21日

出番は少ないけどモードウィリアムズはこれまで読んだアガサクリスティーの作品の中でも特に好きなキャラクターの1人。。文庫本291ページの「深みのある低音で話すかなり年配の男」は回収なし?

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