【感想・ネタバレ】口笛吹いてのレビュー

あらすじ

偶然再会した少年の頃のヒーローは、その後、負けつづけの人生を歩んでいた。もう一度、口笛の吹き方を教えてくれたあの頃のように胸を張って笑って欲しい……。家庭に職場に重荷を抱え、もう若くない日々を必死に生きる人々を描く。さり気ない日常の中に人生の苦さをにじませる、著者会心の作品集。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

いわゆる「負け組」の話。挫折した少年の頃のヒーロー、挫折した熱血教師、リストラされた父親、哀しみを背負った教師、離婚寸前の夫婦・・・どの話も、年齢的には自分に近いので感情移入しやすいし、自分もどうなることか。読んでるうちに心が沈んでいく。どの話もラストは結局救われないが、希望はある。

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2012年04月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

巻末の言葉を引用すると

家庭に職場に重荷を抱え、もう若くない日々を必死に生きる人々を描く五篇を収録。さりげない日常の中に人生の苦さをにじませる著者会心の作品集。
とのことです。

重松氏の本は対象の年齢がはっきりとしています。
特に小学生や中年を対象にした作品に惹かれます。
志水辰男氏のような叙情的な表現ではないのですが、文章がとても基本に忠実で素直に読めます。
短編集なので少し物足りなさも感じますが、とても共感が持てる本でした。

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2011年09月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

重松清の本は、ほろ苦い小さな日常が詰め込まれてる。
不器用なひと、家族、中年のオジサン、そこに小さな希望がのぞいたりする。

振り返ってみると、救いようがないようなラストはほとんどない。そこが作者の優しさなのか、ねらいなのか・・。

そんな物語を期待して、また一冊手にとってしまう。この一冊も期待を裏切らない。

「春になれば」・・・ちょっとなきそうになる。非常勤教師に復帰した主婦と問題児?のおはなし。

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2011年06月25日

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