あらすじ
「綺麗だな。お前はいつまでも美しい」孤独な青年ミカは男爵家の使用人として働いていたが、突然恋人の男爵令息に裏切られ謂れのない罪で屋敷から追い出されてしまう。不吉と言われる黒猫の獣人のミカは、いつも愛した人に裏切られ捨てられていた。身も心も弱り黒猫になって森を彷徨っていると、侯爵家の三男でありながら豪商であるライハルトに拾われる。しかし人嫌いな彼はミカをただの黒猫だと勘違いしているようで……? 「俺が拾ったんだから俺のものだ」人間の姿でいても、なぜか事あるごとにちょっかいをかけてくるライハルト。そんな彼に言い返すと、彼はなぜかいつも楽しそうで……? 愛を知らない二人が愛を知る、純愛ラブストーリー!
※こちらは単話1~7話のセット版です。重複購入にご注意ください。
感情タグBEST3
ティッシュをご用意ください
幼少期に虐げられて育った過去を持つ対照的な2人が出会い、いつしかかけがえのない存在になっていく物語。涙腺が刺激される作品なので、ティッシュをご用意いただくとよろしいかと思います。
物語冒頭から虐げられている黒猫獣人のミカがとにかく可哀想なのですが、黒猫化した状態でライハルトとエルマーに保護された様子はどこかコミカルです。ぷるぷる震えながら悪態をつく小さな黒猫を想像して思わずにまにましてしまいます。
所々コミカルなシーンを挟みつつも物語の展開は重め。これでもかとばかりにミカに襲いかかる不幸に胸が痛みます。そしてライハルトもまた幼少期に虐げられた過去を持ちます。その怒りを原動力に富と権力を手にしたその生き様はミカとは対照的。そんな彼を、ミカは『外国の人間』に例えます。虐げられて育ち、満足な教育は受けられなかったであろうミカの聡明さが窺えるこのエピソードはお気に入りのひとつです。
一方、魔女とツカイの設定が出てくるのが突然でかなり戸惑いました。が、親族がミカを探してくれていたこと、ミカが天涯孤独ではなかったことが本当に良かったです。
そして途中から見事にスパダリ化したライハルトの行動もこの作品の見どころのひとつ。ミカのためにインフラ整備までしてしまうライハルト。これこそ正しく『スパダリ』なのではないでしょうか。
そんなスパダリ·ライハルトがミカと交わした約束が、物語の最後に果たされます。
切なくて温かくて、涙が止まりませんでした。
ぜひ読んでいただきたい作品です。
マンガと間違えた…
ライトノベルは先入観から敬遠してました。作者によっては言い回しに冷める事があったので…。
お金が勿体ないので仕方無く読み始めたら…
没頭してました。
じっくり読みたいけど、先が気になってしょうがない感情を久し振りに味わいました。
ツイてないと思ったけどこれはラッキーだった。
すごく良いお話でした。そして、すごく泣けました。ライハルトもミカも大好きです。最後までお互いを想い愛し合い、それを言葉にしているのが素敵でした。エルのことは予想していなかったことだったのですごく嬉しかったです。たくさんの人に読んでほしい作品だと思いました。
すっごく素敵なお話でした。母と兄を失って虐げられ、全てを諦めたように生きてきた黒猫獣人のミカとこちらは虐げられた幼少期だったけれどその怒りを秘めて生きてきたライハルト。2人はお互いがいて初めて満ち足りた人生になりました。ライハルトの愛情が深すぎて、最後は泣けてきました。
最初のミカはぼろぼろ状態で酷い仕打ちされていろんな周りが悪魔に見えて。ラインハルトと出会って彼の愛の深さ。ミカを陥れたものを見事に報復してくれてスカッとしました。二人の結末がほんと温かく幸せで涙が溢れてきました。良い作品です。
最初から最後まで
ライハルトと出会うまでのミカの境遇は辛いものでしたが(出会った最初の頃も)本来の勁さというか性格的なものか暗くなりすぎないとこがいい!あとがきまで含めて一つの話として楽しみました。