あらすじ
幼子の名はミハル。産廃処理場に放置された冷蔵庫から発見された、物言わぬ美少女。彼女が寺に身を寄せるようになってから、集落には凶事が発生し、邪気に蝕まれていく。猫の死。そして愛する母の死。冥界に旅立つ者を引き止めるため、ミハルは祈る。「アミダサマ!」――。その夜、愛し愛された者が少女に導かれ、交錯する。恐怖と感動が一度に押し寄せる、ホラーサスペンスの傑作。
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Posted by ブクログ
2011/12/17 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
2021/4/8〜4/13
3年ぶりのまほかる作品。その間に、いくつかの作品が映画化され、プチまほかるブームが来ていたなぁ。
産廃処理場に捨てられた冷蔵庫から発見された少女、ミハル。その子に“呼ばれた”住職の筒井浄鑑とサラリーマンの工藤悠人。不思議な現象が次々起こり、最後は思わぬ展開に。すごい世界観。
Posted by ブクログ
人間のドロドロした、いや~な小説を読みたいと思って手元の本から手にしたんですが、どちらかというとホラーな感じでした。私が求めていたのとはちょっと違ういや~な感じだったんで挫折するかなと思ったんですが最後まで読んでました。ミハルや悠人の存在をどういうふうにとらえていいのか、いまひとつ消化できないまま終わってしまいました。人が理性や常識などで抑えているいろんな種類の強い欲望は純粋な欲望に当てられると開花していくのか…欲望だらけになった町が怖かったし、哀しかったです。カアサンや悠人の変貌が恐ろしい。最後、ミハルが悠人の子として生まれ変わろうとしているとき、本当に生まれてきてそこから二人が出会ってしまったとき、この世界はどうなるのか考えたら怖かったです。律子がいるから大丈夫なのかしら。