あらすじ
文明の亀裂をこじあけて宇宙時代をのぞいてみたら、人工冬眠の流行で地上は静まりかえり、自殺は信仰にまで昇華し、宇宙植民地では大暴動が惹起している――人類の未来に待ちぶせる悲喜劇を、皮肉げに笑い、人間の弱さに目を潤ませながら、奇想天外、卓抜なアイデアをとりまぜて描いたショートショート42編を収録。現代メカニズムの清涼剤とも言うべき大人のための寓話集です。
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Posted by ブクログ
デラックスな拳銃
雨
弱点
宇宙通信
桃源郷
証人
患者
たのしみ
天使考
不満
神々の作法
すばらしい天体
セキストラ
宇宙からの客
待機
西部に生きる男
空への門
思索販売業
霧の星で
水音
早春の土
友好使節
蛍
・ずれ
愛の鍵
小さな十字架
・見失った表情
悪をのろおう
ごうまんな客
探検隊
最高の作戦
通信販売
テレビ・ショー
開拓者たち
復讐
最後の事業
しぶといやつ
処刑
食事前の授業
信用ある製品
廃虚
殉教
Posted by ブクログ
最も印象に残ったのは、「処刑」である。
罪を犯し、処刑用の星に飛ばされた男は、生活に必要不可欠な水をもたらし、またいつ爆発するか分からない「玉」を持ち、星を巡る旅に出る。死の恐怖と戦いながら玉のボタンを押すが、ある瞬間から、ボタンを押すことに躊躇がなくなる。そのときの男の気づきが、この短編の本質である気がした。
死は、日常にありながら非日常のように扱われ、人は死について考えず、また考えようとしない。しかしながら、死の可能性は生きる私たちの周囲に無数に存在し、今生きる私たちはその死へ繋がるルートを幸運にも逃れてきたに過ぎない。そして、この先も、死の可能性は私たちにつきまとい続ける。
これは、死の恐怖と戦いながらボタンを押す男と、何ら変わらないのかもしれない。
Posted by ブクログ
新潮文庫のプレミアムカバーである
目の醒める爽快な青空の表紙に惹かれて。。。
星新一先生の短編集といえば、
学生時代に幾度となく読んでいたので
改めて久しぶりに読んだなぁ〜
短編なのに面白い設定が多くてオチも良く、
もっと長編でも読んでみたいなぁと
思ってしまう作品の数々だった…!!
どれが1番面白いかと言われると
難しいところではあるが、
色々な宇宙人が出てくるのは
単純に面白かったなぁと思う!
地球や宇宙の設定がそれぞれあって、
どれも豊富なアイデアにワクワクする♬