あらすじ
担任のキョーコ先生の寿退職を知り、沸き立つ楽たち。でも楽の親友・集の様子がいつもと違い…? そして千棘の誕生日がやってくる。今年こそ楽にちゃんと祝ってほしい千棘。だがトラブルが発生し…!?
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Posted by ブクログ
1巻から一気に読んだ。ストーリーによらず、シチュエーションとキャラだけで話が進むのはマンネリと言われる所以だろう。けど、例えばうる星やつらのような世界が好きな私には非常に心地いいマンガ。
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「ちゃんと青春しろよ?」
集の話はニセコイの中でも、かなり好きなエピソード。普段はあまりスポットの当たらないキャラの話は好きになっちゃうんだよな。
Posted by ブクログ
小野寺さんのムッツリとマリーさんの攻めるけど攻められ下手が可愛い。ニセコイの感想終わり。
ここからは駄文になります。
舞子くんには青春しないでほしかった。
僕はダイの大冒険のポップが好きです。魔法陣グルグルのトマが好きです。サザエさんのカツオが好きです。何故か昔から、二枚目より三枚目に惹かれます。故に、ニセコイで一番好きなキャラクターは舞子くんです。
彼は道化です。ニセコイというサーカスの全容を把握し、臨機応変に物語を盛り上げる役割を演じます。時には一条楽の恋路を手伝い、時には鶫誠一郎のフォローを、自分のキャラクターで許されるギリギリのラインまで駆使して演じます。
彼にはおそらく欲しいものがない。彼女が欲しいというのはブラフで、オープンエロに見えるのは、それがこの物語を演じる上で一番便利だから、それだけでしょう。
彼にとって人生とは、演じることなのです。そういう人種なんです。要請されているのです。最もメタ的視点を持つキャラです。
しかしこの巻で、舞子くんは寿退社するキョーコ先生への恋心を打ち明けます。
「お前は なんだか一人だけ大人だなぁ」
先生はニセコイ上、唯一舞子くんの道化性を指摘するキャラクターです。学校という狭いコミュニティで、唯一自分を理解する女性、おまけに美人。惚れないほうがおかしいですよね。
「ちゃんと青春しろよ?」
先生は舞子くんの道化性を理解した上でそう告げます。人生を演じることを楽しむんじゃなくて、人生そのものを楽しむという生き方もあるんだぞと。
これは禁断の果実です。ありのままの自分をさらけ出して、ありのままの自分として生きる人生という選択肢。自分がこれまで味わったことのない、美味しそうな果実。さながら先生は控えめなサタン(蛇)でしょうか。舞子くんには、選択する自由が与えられます。
要するにこれは僕にとって、舞子君は「こっちの人間」なのか「あっちの人間」なのかという問題なのです。
舞子くんは言います。
「…オレの背中 ぶっ叩いて貰えるか?」
楽園追放の瞬間です。彼は先生に想いを伝える人生を選びました。演じない自分を選びました。
「…ちゃんと青春してるじゃないか …お前はきっと良い男になるよ」
「サンキューな楽 …スッキリした オレの趣味じゃないやり方だったけど 悪くないもんだねこーいうのも」
ハッピーエンドです。想いは伝えられ、舞子くんは後悔せずにすんだ。楽は彼と新たな信頼を結び、少しばかりの勇気をもらいます。チャンチャン。
そして僕は仲間を失います。舞子くんはあっち側の人間だった。それは、決定的な深い溝。
僕は彼に青春なんてしてほしくなかった。孤高でいてほしかった。サーカスの外側にいてほしかった。けれど彼は、物語の一員に成り下がってしまった。僕はもう、舞子くんに感情移入できなくなってしまいました。
それは同時に、僕と作者の古味直志との決別でもありました。彼には、葛藤が少なすぎた。作者には彼のような人種が、この程度にしか写ってないんだなぁ、という失望です。
ジャンプのラブコメにそこまで求めるか? と言われそうですが、僕は古味直志に少し作家性のようなものを感じていたので、その落差が残念だったのでした。
おしまい。
おまけ
マリーさんcv阿澄佳奈が最強の組み合わせすぎて辛い。鬼に機関銃っすわ。オンエアはよ。
Posted by ブクログ
いっすねー、毒っ気が全くないので安心して読める
この作品の特徴として「顔芸」と「リアクション」があると思う。あたふたしたり照れたり悩んだりしてるときのキャラクターの表情とか反応がすごくかわいいのである。特に小野寺、イイと思います
今回はラストの記憶喪失が良かったな