あらすじ
ダム建設をめぐる業者と政治家の不審なつながりや、不良債権と化した公共施設の再建中に起こった、謎の殺人事件――不穏な事件の裏にはいつも、幅広い公共事業を推進する県知事・将之(しょうの)の姿があった。自らの利益を優先し、住民に目を向けない県政に対して不信感がつのる中、京香はいよいよ将之と全面対決のときを迎える。しかし、将之を糾弾した京香の身に最大のピンチが訪れ…!?
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Posted by ブクログ
そうそう、この巻が出た辺りで連載誌のJUDYが休刊になったんだっけ。政治と裏金の問題に真っ向から立ち向かう姿勢がカッコよかった。
現在総理が党内政治でいわゆる「石破おろし」にあっているが、その主張をしている人たちは選挙で禊ぎをした裏金議員で、遠山京香なら禊ぎとかさせずに切り捨てたよな、きっと。
第46話 市長のいない街
将野県知事の「みんなほかのやつもやってきたことだ!私だけが悪いんじゃない」というセリフが、今の政治家に重なって見える。
テレビドラマの「必殺仕事人」もそうだったが、世相を皮肉るエンタメが果たす役割は大きかったと思う。今は、私のアンテナが鈍ったのか、個人の意見がSNS等で簡単に拡散できるからか、見当たらない。江戸時代だったら瓦版、明治・大正時代だったら寄席でのオッペケペー節、また小説や漫画も一役買って来た。風刺を効かせたエンタメで、直接吐けない毒を、オブラートに包み提示する。鑑賞者は、義憤を笑い飛ばしながら和らげていく。
『市長 遠山京香』は、見事にその流れに乗っていた。グリーンピアをブルーピアと名を変え、給食費の不払い、ネグレクト、待機児童、さまざまな現代が抱える問題を、京香が一刀両断する。
17年も前の連載なのに、未だ解決されていない問題が満載だ。願わくば、この手のエンタメがきちんと作用する世の中でありますように。
さて、次は最終11巻。もっと続いて欲しかった。
Posted by ブクログ
【猫虐待の町】
【再興の町】
【ダムの無い町】
【魍魎の棲む町】
【市長のいない町】
ダムの話は、宮ヶ瀬ダムの事みたいだけど、、できてるからな~
で、最後の話は市長が死んじゃうって、、死ぬなら終わりでしょって思うから先が読めてしまう(笑)