【感想・ネタバレ】怪物(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

偵察機を撃墜され、毛沢東治世下の敵国に落下した、台湾空軍スパイ・鹿康平。彼は飢餓の大陸から母国に奇跡の帰還を果たす。そう、これはわたしの血族の話だ――。中国、台北、東京。鹿康平と彼をモデルに小説を執筆するわたし=柏山康平。ふたりの男の運命が絡み合う。凜々しく美しい女との恋。命を懸けた冒険。『流』はこの長編に結実した。東山彰良の黄金期を告げる圧倒的エンターテインメント。(解説・大矢博子)

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

怪物は誰か?
「怪物」は飢餓の中を生き抜く蘇大方なのか?その蘇大方を殺した鹿康平なのか?そんな状況を作り出した何者かだったのか?
皆が生きるために必死になっていた、そんな状況の中では、何者かに操られていると考えた方が、生きやすいのかも知れない。
王誠毅が見た、あるいは鹿康平が見た鬼はその「怪物」なのかも知れない。
再読必須だな。

0
2025年06月23日

「小説」ランキング