感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
いつ読んだんだったか。2008年とかかな?
薄めの短編集で、軽く読めそうだなと思って買った。
ちょっとさみしくて、でも温かい気持ちになるお話ばかり集まってました。
帯に書いてあった「ザリガニに泣かされるとは思わなかった!」という感想に「んなネタバレされたら泣けねぇよ」と思ったけど、まんまと泣かされた。
すき。
Posted by ブクログ
登場人物みんな(人間じゃないのもあったけど)が、良い意味でも悪い意味でも人間らしい。
人間のいろんな部分や感情を見ることができる。
全部で8編。読み終わるとそれぞれ違った感情が溢れてきた。
個人的なお気に入りは「バルタン最期の日」
まさかザリガニに感動させられるとは...。
後はタイトルのセンスが素敵。簡単に読める。
Posted by ブクログ
猫の日に因んで選んだ作品。
なのに表題作の猫よりも、一匹のザリガニの話にやられてしまった。
様々なものを失くした主人公達が再び本来の自分を取り戻す、心温まる8本の短編集。
文通相手や幼い頃の記憶、家族…人は大切なものを失くしては途方にくれる。
そんな主人公達を、愛嬌たっぷりのデブ猫やつぶらな瞳でじっと見つめる犬、毎年同じ日に宿泊する黄昏ホテルのスタッフ等、みんなが温かく見守っていてくれる。
特にザリガニの「バルタン」の、のんびりしたお人好しのフータ一家を見守る眼差しには参った。
体が小さいからと見くびってはだめ。
体がどんなに小さくても家族に向ける愛情は、「バルタン」が生まれ育った公園の池よりも大きくて深い。