あらすじ
日本経済が停滞する真因は、高度成長期につくられたモデルから離れられないことにある。それは、経済モデルだけでなく、家族モデルにもあてはまる。
年金、医療、雇用、結婚などの右肩上がりの時代につくられた「戦後家族モデル」を前提とした数々の制度への不信によって、多くの将来不安が生みだされ、結果、経済の大停滞を招いている。
これらの将来不安を解消するように制度を見直すことによって、日本は再び成長することができる。家族社会学と経済学の視点か、様々な統計やデータを用いて、日本の過去、現在、未来の姿を読み解き、危機を回避するための処方箋を示す。
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Posted by ブクログ
高額な大学費用を親が全て払うのは先進国で日本と韓国くらい
所得水準の将来見通しが、結婚生活、子育てへの期待水準より勝れば、結婚、出産をしようとするでしょう。
(独身生活の水準より、結婚生活のそれが下回ればつらいし、何故結婚したのかわからない)
現在、豊かであるが希望がない
日本では改革に必要な危機感が欠如
結婚の先送り 結婚生活や子育てに期待する生活水準は高くなったが、夫婦で将来稼げる収入の見通しが低くなった。その原因は親と同居していることと、若年男性の収入の頭打ち
結婚生活や子育ての期待水準の上昇に併行して、彼らが稼ぎだす将来の収入見込も上昇すれば少子化はおこらなかった
出生率が回復し、少子化が止まった国 パラサイトシングルがない、男女共同参画
子育て世代の不遇を正すことが、日本経済を活性化
高齢者優遇をなくせといっているのではない。日本の将来を考えると、幾分かでも、現実に子育てをしている世代に回すことを考えてもいいのでは
経済危機 ギリシャ、イタリア、アイルランド、スペイン 専業主婦率が高い