あらすじ
シリーズ21万部超! 日本中の酒好きが期待する最新刊!
「お酒は健康に悪い」――そんな情報が世にあふれるようになり、厚生労働省も「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」を公表した。
実際、アルコールの消費量は年々減り、酒を飲まない若い人も増えている。このまま、社会の中で「飲酒は悪。アルコールは毒」という認識が広まっていくのだろうか――。
だが待ってほしい。酒が毒ならば、なぜ「うまい」と感じるのだろう? 自然界に存在する毒には、体を守るために「まずい」と本能的に感じるはずだ。なぜ酒だけが、こんなに「うまい」と感じてしまうのか?
ヒトはなぜ酔っ払うのか。酔えばますます飲んでしまう。酒が毒なら、行動に歯止めがきかないような「酔っ払う」というメカニズムは危険だ。それなのに、なぜ脳は酒を欲するのか?
酒ジャーナリストである著者が、酒好きを代表して、医師や研究者などの専門家22人に対して取材。執念で突き止めたのは、さまざまな最新の科学的な調査・研究から浮かび上がった、酒と人体に関する「深いつながり」だった!
そして、専門家が自身の経験も踏まえた「こうすれば、健康的に飲み続けられる」ノウハウも判明。本書で一挙公開する!
"かつては「酒は百薬の長」などといって、「ほどほどに飲むと健康によい」が常識だった。
今は「少量でも体に悪い」という研究結果が明らかになり、世の酒好きはうんざりしている。
我々が酒を飲むのは、うまいと感じるから。マズければわざわざ飲まない。
うまいものを飲んで、何が悪いのだ! と言いたくなってしまう。"
――本書の「第1章」より
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Posted by ブクログ
アルコールは、血液脳関門より小さいため、脳に到達する。
日本酒の旨味は、アミノ酸。
ワインの渋みは、タンニン由来。白ワインにも含まれている。目隠しをすると赤白を区別できない。
アルコールで脳が萎縮しても、枝葉の部分で認知症にはつながらない。
飲酒は、動脈硬化や糖尿病をリスクを上げる。
連続飲酒は、脳に報酬を与え続けるのでアルコール依存症になりやすい。脳が報酬がないといられない状態。脳を休ませるためにも、週一回、休脳日を作る。
大腸がんになるリスクは、1.25倍程度。
脳卒中は、脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血の3つ。後遺症が残りやすい。
多量飲酒のリスクは、1.2倍。
女性は体内の水分量が少ないのでアルコール濃度が上がりやすい。
急性膵炎になると酒をやめなけれあならない。入院して絶食、最低2年間の経過期間が必要。
筋肉は第二の肝臓。筋肉が減ると脂肪肝になりやすい。夜の飲酒の時間を早くする。
度数の高い蒸留酒は、中性脂肪が高くなりやすい。
お酒を飲むために運動する、は正しい。お酒は筋肉の合成を遅らせる(テストステロンの抑制)、または分解する(コルチゾールの増加)。飲む日と運動する日を分ける。筋トレを歯磨きと同じにする。
和定食で飲む。ご飯はゼロにせず、80gくらいはとる。
微アルコールのビールを飲む。「正気のサタン」
アサヒビール「スマドリ」、サントリー「DRINKSMART」、キリン「スロードリンク」
GLP1受容体作動薬は、アルコールを摂取したいという欲求が抑えられた、という論文がある。副作用が怖い。
花粉症は毛細血管が拡張するので悪化する。
歯周病菌の炎症は、心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病、認知症に密接に関わっている。歯を失うとオーラルフレイルになって筋力も低下する。