あらすじ
泣いているあなたを抱きしめることも、ずっとそばに居続けることも許されないけれど――…。
「いつか私がメイドを辞めるとき、あなたがこの世でいちばん幸せでなければ」自分が仕えている令嬢・エリシアの結婚を機に、隠居することを決めていたメイド長のワンダ。
しかし、婚約者の公爵・アランは従妹のナターシャと結婚するという。
公爵家との婚約が突然破棄されることとなり、立場的にも危ういエリシアを見て、ワンダはただ寄り添うことしかできず、歯がゆさを覚える。
そんなエリシアのもとに、辺境伯・アトワンとの縁談の話が舞い込んで―…!?
これは誰よりも主を想う老メイドが、辺境の地で暮らす彼女のために「幸せ」を設える物語。
※この作品は、『comicルクス Vol.4』に収録されています。重複購入にご注意ください。
感情タグBEST3
主人公が老メイドの女性というのが良いです。ここ最近の令嬢系の話とは一味違う視点で面白いです。絵はこれからに期待って感じですが、お話が楽しいのでそれほど気になりません。
老メイド長、ワンダのモノローグとまなざしが良いですね。確かに、ヒロインには華が無いんだけど、この容姿だからこそ、内なる輝きが後々ジワジワ来るタイプかと。ヒロインから婚約者を略奪した分家の令嬢が、「いかにも清楚に見えて、その実トンデモ無く腹黒」の予感。総じてあっさりした絵柄だけど、ひと目で老女とわかる顔のデッサン力、スゴイと思います。少なくとも、私には描け無いもの。