【感想・ネタバレ】宙ごはんのレビュー

あらすじ

本屋大賞ノミネート作、待望の文庫化!

宙には、育ててくれている『ママ』と産んでくれた『お母さん』がいる。厳しいときもあるけれど愛情いっぱいで接してくれるママ・風海と、イラストレーターとして活躍し、大人らしくなさが魅力的なお母さん・花野だ。二人の母がいて「さいこーにしあわせ」だった。
宙が小学校に上がるとき、夫の海外赴任に同行する風海のもとを離れ、花野と暮らし始める。待っていたのは、ごはんも作らず子どもの世話もしない、授業参観には来ないのに恋人とデートに行く母親との生活だった。
代わりに手を差し伸べてくれたのは、商店街のビストロで働く佐伯だ。花野の中学時代の後輩の佐伯は、毎日のごはんを用意してくれて、話し相手にもなってくれた。ある日、花野への不満を溜め、堪えられなくなって家を飛び出した宙に、佐伯はとっておきのパンケーキを作ってくれ、レシピまで教えてくれた。その日から、宙は教わったレシピをノートに書きとめつづける。
──きっと、この物語はあなたの人生を支えてくれる。
文庫化にあたり、単行本の初版カバーに掲載した掌編に加え、書き下ろし掌編を収録。
解説は、作家の寺地はるなさん。

※この作品は過去に単行本として配信されていた『宙ごはん』の文庫版となります。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

母娘テーマの答え、のような帯?メッセージより
私は52ヘルツのクジラ→星を掬うの→宙ごはんの順番で読んで良かったなと思いました。

母と娘の拒絶、母と娘の歩み寄り、
そして母と娘の人生を彩るものとして料理をテーマに各章おいしそうな料理が記載されているからとってもお腹がすきました。

各章ずつ母娘の距離が縮まっているようで
お互いを尊重しつつ笑い合える関係性がそのこ先生の優しい文言で書かれていたのが温かい気持ちになりました。

最終章にいきなり新キャラ、とかいきなり重要キャラがいなくなったり、そのテンポにビックリしたし、それがあったからこそ宙とカノさんの話に意味が深くなるのですが
そんなに凝った設定なのか…となんだか冷めた目でみちゃったなあ。。と
だけど、死んだ人の遺族へ自己満足で赦してもらおうとする、その自分のことしか考えてないことがなんだかそうだなあ、とこの事例だけでなく普段からでもそうだなあ、と思いました。

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2026年04月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

愛情深いと思っていたママが束縛と感情の起伏の激しい女性であった、とか冷淡だと思っていたお母さんが宙のことを愛そうとしていたりとか、宙の同級生の子が、相手が思い通りの人でなかったらショックだと言っていたり、人にはいろんな面があるのにそのときの自分にとって都合のいいバイアスで相手を判断してしまうことに注意を促しているように感じた。

家族なのに(家族だから?)みんな不器用で言葉が足らなくて、でもそれぞれに愛情だったりはあって、すごくリアルだなと感じた。

ママとお母さんか登場するけどどちらの母親も何かがあって何かが足りない。普通のお母さんがよかった、というセリフが何度か登場する。母親になる人物も1人の人間で完璧ではないことはわかっているはずなのに、母親という存在自体に完璧さを押し付けてしまう自分のイメージに愕然とした。絶対に自分自身完璧な母親になんてなれるはずないのに。自分が母親になる時が来たら読み返したいなと思った。

・罪を犯した人が赦しを乞うのは暴力、大切なのは覚えていること
・とにかく生きるが最優先、笑って生きるができたら上等、寿命が尽きるまでにできたらいい


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2026年03月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この作家の本を読むのは、病院から母危篤の連絡があったさいに、その枕元で母が息を引き取るまでの間に読んだ『ぎょらん』以来だと思います。

身近な人の死に接して考えること。私は映画も本も説教臭いのが苦手ですが、町田さんはいつもそのギリギリ大丈夫なところを突いてくる。素直に耳を傾けなきゃ損とすら思う。

「何なのこのお母さん」がおさまったと思ったら今度は「何なのこのママ」。でもいろんな人と出会い語り過ごすことで宙は育ってゆく。

「赦されたらだめだ」、そんなふうに考えたことがなかったから、心に突き刺さる。生きていかなきゃ。

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2026年05月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最初の方は、宙が全然こどもらしくなくて、こんなに子供の時からこどもらしい振る舞いができない環境で育ったら、後からめちゃ荒れるに違いない、なんて思っていたんですけど。これはファンタジーだな、なんて。後から廻の、本に関する考えが出てきたときに、それそれ、その感じわたしもこの本に待ってる!と思いました。でも、最後の最後まで宙はいい子でした。これだけなら「ふーん」で終わる話なんだけど、数々のエピソードに胸がふみつぶされそうになり、最後の方は声が漏れるほど泣きました。謝罪は時に自分のためのものになってしまう、なんと重い言葉なんだろう。覚えておかないといけないなと思いました。
あとテッタが普通にサラッと浮気しててひどいなと思いました笑。マリーちゃんにもう一回出てきて欲しかったなぁ。

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2026年04月04日

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