あらすじ
プライド(慢)、支配欲、快楽への欲求、そして「死にたくない」という思い――。自分のあるがままの心を見つめ、受け容れていくと楽になる。心を苦しめるものの正体を知り、平常心を身につけるための実践的な方法をやさしく説く。“平常心”が身につけば、生きるのが楽になる。
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Posted by ブクログ
うーーー。しびれた。
特に第3章と第5章がビンゴ。
・心は勝手に揺れ動いてしまうもの、と受け入れることが大事。この受け入れることはいわゆる自己愛ではなく、客観的に心を見つめとらえる態度のこと。心の居場所がないと自分の過去の栄光を反芻したり、自分から目をそらすために食事やテレビ、映画、など様々な刺激でごまかす。心は浮き沈みするものだということを受容できないと、いつもホッとすることができずにここではないどこかへと心は逃げ出そうとしてしまう。それを防ぎ、ほっとするためにも、心の浮きしずみを「今は過去からの業に基づいてこうなっているけれど、やがて必ず変化するのだから気にしても意味がない」と冷静に受容すること。
・怒りの業を積むとかならず報いを受ける
(ノルアドレナリンが出て、同じような状況下マイナスの感情が働き、体に負担がかかるという負のフィードバックがある)
・快楽を求めるとかならずもっと欲しくなる
(慣れが生じる。ドーパミンが出るのだが、ドーパミンによる快は足りないさみしい苦しいといった不足による不快と密接にかかわっているのだ。手に入れたいという欠乏も苦しいが、手に入れた後のもっともっと、も苦しいのだ。ハワイに行きたい、など欲をすぐに満たすともっと欲しいという苦しみの業を背負うことになる)
・喜怒哀楽では楽、という状態が一番いい。
(セロトニンがでているとき。自分の感情を客観視し、「ま、いっか」と欲望をしばらく放っておけるのがいい。
・目的意識は目的が達成されたとき心の緊張が解けて快感物質がでるため平常心を失いやすい
・楽の状態(セロトニンを出している)を継続的に持てているのがいい。
トレーニングによって鍛えられる。
・目的、目標から離れるには瞑想がいい
・食べる時には咀嚼に意識を向ける。
・客観的に自分を書いてみる
・完ぺきにやる自分を解放する
・自分の慢を改め誠実にやっていれば相応の成功が手に入るのだが自分の能力を越えたものを手に入れようとするので多くの人が思い通りにならず苦しむ
・支配欲を捨てて、相手をあるがままに受け入れるのが人間関係を平常心でいる大切なこと
・プロセスを愉しむという処方箋
やっぱり自分はニュートラルにいる方がベストなのかもしれない。
天然の自分は結局器用だし、やり切れてしまう。
しっかり行動している今はちょっと不自然だ。
Posted by ブクログ
日々、怒らず心を波立たせず、平常心でいるための仏道見地からのヒント。
起こる事物に対し、あるがままに受け容れる姿勢が肝要。
何事もよい・悪いを判断して心を揺らすことの無意味さに気づくことからだと思った。
慢を排するための施工法と言えるか。
繰り返し読み、心に常に置いておきたい。
Posted by ブクログ
・自分の「慢」を知り戒める
モニタリングで、心の条件反射のパターンを知る
・会社(仕事)の理不尽さは、諦めて受け入れる
それも給料のうちと考える★
・快/苦による「好き嫌い」のシステムではうまく生きられるどころかかえって生きづらくなる。
・快と不快はコインの裏表
快を求めると必ず足りなくなって苦しくなる
・平常心を身につけるために瞑想する
気負わずゆったり取り組む。
雑念だらけの自分も受け入れる。
移動中もできる
・目的、目標のない行為、時間を取り入れる。
咀嚼に心を結び付けて食べる。
痛みに向かって息を吸い込み、そこから吐き出すストレッチ。
客観的に心を書く。
できない自分をも受け入れる。
Posted by ブクログ
「小さなプライドを捨て、喜怒哀楽の揺れに振り回されず、平常心で生きると楽になる。」
喜ばず・楽しまずというのは味気ないが、怒らず・哀しまずを実践できれば少し楽かもしれない。
Posted by ブクログ
以前、AERAの現代の肖像に小池龍之介さんが出演していました。
記事を読んだ時に、著者の事が気になり本屋で手に取った本でした。
平常心を保つ上で大切な事は「喜怒哀楽」をコントロールする事が大切だそうです。「喜」は絶対的に良い物という先入観がありましたが仏教では最も危険な麻薬みたいなものと言う事に驚かされました。
競争社会で勝ち抜く為には実は「平常心」こそが大切で、長い目で見た時にトータルのパフォーマンスに優れると言う事には目から鱗でした。
自分の心をモニタリングして、例え「喜」の状態であっても自分を認識する。辛い時には「そんなものだと」受け入れる。そして、今に集中する事で過去の呪縛から解き放たれる。
死生観については難しい部分もありますが、少しずつトレーニングをしてみたいと思いました。