【感想・ネタバレ】幸村を討てのレビュー

あらすじ

徳川家康が最も恐れた男、真田幸村の謎に迫る!

「歴史ミステリとして、そして本格ミステリとして、実に優れた一作」
――大矢博子(解説より)


徳川・豊臣両家や諸将の思惑が交錯する大坂の陣。
亡き昌幸とその次男幸村――何年にもわたる真田父子の企みを読めず、翻弄される東西両軍。徳川家康、織田有楽斎、南条元忠、後藤又兵衛、伊達政宗、毛利勝永、ついには昌幸の長男信之までもが、口々に叫ぶ。「幸村を討て!」と……。戦国最後の戦いを通じて描く、親子、兄弟、そして「家」をめぐる、切なくも手に汗握る物語。
『塞王の楯』「羽州ぼろ鳶組」シリーズの熱さと『八本目の槍』の緻密な叙述を兼ね備え、家康を「探偵役」に紡がれた、単行本時各紙誌絶賛の傑作歴史ミステリーが待望の文庫化!

【目次】
家康の疑
逃げよ有楽斎
南条の影
名こそ又兵衛
政宗の夢
勝永の誓い
真田の戦

解説 大矢博子


〈大坂の陣410周年〉

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Posted by ブクログ

ネタバレ

これはすごい。
戦国の世の終幕を迎えた兵たちの多様な生き様を6つの章と真田の章から鮮やかに浮かび上がらせていて、それに加え家族愛をいたるパートで強調していて何度も感情を揺さぶられた。これらの要素を大坂の陣のミステリーを解き明かすものとしてぎゅっと内容を濃縮させた本書は本当に本当に面白かった、、、
幸村を討て!」最後の信之による伏線回収はミステリー小説としての本書を確立するものであり、「真田の戦い」を通して歴史小説としても文句のつけようがないほど面白かった。すごいこれは本当にすごかった、、、、

0
2025年09月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読んでいてこんなに胸踊る小説は初めてだったかもしれない。
真田幸村が歴史上の人物で一番好きだが、
途中まで「え?これ、、、幸村悪いやつ、、、?」と疑ってしまうほどだった。
そのときの幸村像が今までのイメージと全く違って、冷たくて底知れぬ恐ろしさがあった。
読み進めていくにつれ、「これは、、、。?
しい人なのか?どっちなんだ〜!?」と考えすぎて自分でも笑ってしまうほどこの謎にハマってしまった。
今村さんの小説はまだ読んだことがなかったが、こんなに文章が読みやすくて面白いならもっと読みたいと感じた。
この本は歴史が好きな人なら、とても面白く読めると思う!
とにかく最高だった!

0
2025年09月09日

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