【感想・ネタバレ】追跡のレビュー

あらすじ

謎が謎を呼ぶノンストップサスペンス

東京都武蔵野市で住宅一棟が焼ける火災が発生。
焼け跡からは、その家に住む志村潔(69)とその息子夫婦と見られる
男女三人の遺体が見つかる。単なる住宅火災に見えたが、
夫婦と見られる遺体の死因は焼死ではなく、
刺されたことによる失血死であった。

しかも現場からは、この夫婦の子供と見られる小学生が消えていた。
さらには、志村の経歴をたどると、“息子”がいた形跡がない。
一体この火事で死んでいたのは何者だったのか?
警察が捜査をに乗り出すのと軌を一にして、
地下組織『I』の作業員の樋口にもある指令が下される。
不可解な火災、血の繋がりのない“家族”、消えた子供の行方……
エンタテインメントを追求した、究極のノンストップサスペンス。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

発端はまるで宮部みゆきの「理由」を思わせるような疑似家族の殺人事件として社会問題の掘り下げや警察内部の人間関係や組織の歪みが描かれるサスペンスフルでダークな展開かと思った。が、冒頭に表示される『人物相関図』の通りに伊坂幸太郎の殺し屋シリーズに登場するような「I」「組合」「ドロップ」など入り乱れて、事件現場から消えた「雛」を追跡するロバート・デニーロの映画「ミッドナイト・ラン」や「レインマン」を彷彿させられるようなアクションドラマとなっている。政界のフィクサー達のいざこざや事件揉み消し、「日本版フーバー長官」の件などはありきたりだが、「レオン」を思い起こさせるアオイとリョウの関係や樋口のキャラクターに最後まで飽きずに楽しめた。

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2025年04月18日

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